投資信託の「ブル」で積極運用
投資の世界では、市場全体が値上がり傾向にある状態を「強気相場」と呼びます。これは、まるで牛が勢いよく角を突き上げる様子にたとえられています。そして、この力強い市場の流れに乗って、大きな利益を獲得しようと試みるのが「ブル型」と呼ばれる投資信託です。
ブル型ファンドは、一般的な投資信託よりも積極的に利益を追求することを目標としています。具体的には、先物取引などを駆使して、ファンドが保有する純資産額を上回る資金で運用を行うのです。これを「レバレッジ効果」と呼びます。この効果によって、株価指数の上昇率を大きく上回るリターンを得られる可能性を秘めている点が、ブル型ファンド最大の魅力と言えるでしょう。
しかし、高いリターンを目指せる反面、市場が下落局面に転じた場合には、損失も大きくなるという側面も持ち合わせています。ですから、ブル型ファンドへの投資は、リスクを十分に理解した上で、余裕資金で行うことが重要です。