TTSの為替レートの仕組みを解説

TTSの為替レートの仕組みを解説

TTSとは

– TTSとは

TTSとは、銀行が外貨を顧客に売却する際のレートである「電信売相場（Telegraphic Transfer Selling Rate）」の略称です。

私たちが銀行で外貨を購入する際や、海外送金を行う際に適用される為替レートの一つです。

例えば、アメリカドルを日本円で1ドル＝100円で購入したい場合、銀行はTTSレートを用いて顧客にドルを売却します。TTSレートが1ドル＝105円の場合、顧客は1ドルを105円で買うことになります。

つまり、TTSは銀行から見た外貨の売値であり、顧客から見た外貨の買値となるわけです。

TTSは、銀行間で取引される為替レートに、銀行の手数料などが加算されて決定されます。そのため、銀行や通貨の種類によってTTSレートは異なります。

外貨預金や海外送金など、外貨取引を行う際には、TTSレートを確認することが重要です。

TTSと仲値の関係

– TTSと仲値の関係銀行で外貨両替をする際、よく目にするのが「TTS」と「仲値」という言葉です。 TTSは銀行が顧客に外貨を売るときのレートを指し、仲値は銀行同士が外貨を売買する際の基準となるレートです。では、なぜTTSは仲値よりも高くなるのでしょうか？ それは、銀行が手数料を上乗せしているからです。銀行は外貨両替業務で利益を得る必要があり、その利益は顧客から受け取る手数料によって成り立っています。例えば、1ドル＝100円という仲値の場合を考えてみましょう。銀行が1ドルあたり1円の手数料を設定しているとすると、顧客が銀行で1ドルを買う際のTTSは101円になります。 つまり、顧客は仲値に1円の銀行手数料を上乗せした金額を支払う必要があるのです。TTSと仲値の差額は銀行によって異なり、手数料が低い銀行ほど顧客にとって有利なレートとなります。 外貨両替をする際には、事前に複数の銀行のTTSをチェックし、少しでも手数料の安い銀行を選ぶことが重要です。

TTSが適用される場面

– TTSが適用される場面

TTSは、円を外貨に交換する際に利用されるレートで、銀行で外貨を購入する際や海外送金を行う際によく見られます。

まず、銀行で外貨を購入する場面を考えてみましょう。 旅行などで海外に行くことになり、日本円を外貨に両替したい場合、銀行の外貨両替窓口を利用することが一般的です。この時、銀行は独自に設定したTTSレートに基づいて円を外貨に交換します。

次に、海外送金を行う場面です。 海外の家族や友人に送金する場合や、海外のオンラインショップで買い物をした際に代金を支払う場合など、銀行を通じて海外へ送金する際にTTSが適用されます。銀行は、顧客から預かった日本円をTTSレートで計算し、指定された外貨に換算して送金します。

TTSは、銀行が外貨を調達するコストや為替変動リスクなどを考慮して設定されるため、常に変動しています。そのため、外貨を購入する際や海外送金を行う際には、事前にTTSレートを確認しておくことが大切です。

TTSとT/C、T/Bとの違い

銀行で外貨を両替する際、TTS、T/C、T/Bといった言葉を見かけることがあります。これらの違いを理解しておくと、目的に合った方法で外貨両替ができます。

TTSは「Telegraphic Transfer Selling Rate」の略で、銀行が顧客に電信送金で外貨を売却する際のレートです。海外旅行に行く際に、現地の銀行口座に送金する場合などに利用します。

一方、T/Cは「Traveler’s Check」の略で、旅行小切手を意味します。海外旅行の際に、現金を持ち歩く代わりに利用することが一般的です。T/Cは、発行元の金融機関や両替所で現金と交換できます。また、紛失や盗難にあった場合でも再発行が可能なので、安全性の高い外貨両替方法と言えます。

T/Bは「Traveler’s Bond」の略で、旅行者向けの債券を意味します。外貨建ての債券を購入し、旅行先で現地通貨と交換します。T/Bも、紛失や盗難にあった場合の再発行が可能です。

TTSは主に銀行間での送金を目的とするため、T/CやT/Bと比べて手数料が安い傾向にあります。一方、T/CやT/Bは、旅行資金の持ち運びに特化したサービスであるため、手数料はやや高めです。

どの方法で外貨両替をするかは、旅行の目的や期間、金額などを考慮して決めるようにしましょう。

TTSレートの確認方法

旅行や海外送金などで外貨を日本円で両替する際、「TTSレート」という言葉を耳にすることがあります。TTSレートとは、銀行などが顧客に対して外貨を売却する際の交換レートを指します。

TTSレートは、銀行のウェブサイトや店頭で確認することができます。ウェブサイトでは、外為レート一覧などに掲載されていることが多いです。店頭では、為替ボードや窓口で確認することができます。

TTSレートは、銀行や通貨、そして時間帯によっても異なります。そのため、外貨を手に入れる際には、事前に複数の銀行のTTSレートを比較し、少しでも有利なレートで両替を行うことが大切です。少しでも手数料を抑えるために、TTSレートを比較検討することをおすすめします。

TTSレートは、常に変動するものです。そのため、リアルタイムレートを確認できるウェブサイトやアプリなどを活用すると便利です。また、取引する時間帯や曜日によってもレートが変動する可能性があることを覚えておきましょう。