経済の用語

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金融持ち株会社とその役割

- 金融持ち株会社とは金融持ち株会社とは、銀行や証券会社、保険会社といった、様々な種類の金融機関を子会社として傘下に置く持ち株会社のことです。 金融持ち株会社自身は、私たち一般顧客向けに預金や融資、証券の売買、保険の販売といった具体的な金融サービスを直接提供することはありません。 その代わりに、金融持ち株会社はグループ全体の経営戦略を立てたり、子会社間で連携を強化して新しいサービスを生み出したり、グループ全体のリスクを管理したりと、グループ全体を統括する役割を担います。 近年、金融の自由化やグローバル化が進展する中で、異なる金融サービスを組み合わせた新しい金融サービスへのニーズが高まっています。このような状況下で、金融持ち株会社は、グループ内の多様な金融機関を連携させることで、顧客の多様なニーズに対応できる総合的な金融サービスを提供することが期待されています。
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金融リテラシーを身につけて、より良い未来を!

- 金融リテラシーとは 金融リテラシーとは、お金に関する知識や情報を正しく理解し、自分自身の状況に合わせて適切な判断や行動ができる能力のことを指します。日々の生活から将来設計に至るまで、お金は常に私たちの暮らしと深く関わっています。毎月の家計管理、将来のために備える貯蓄、資産運用としての投資、住宅購入や教育資金など目的別に必要な資金調達、そして万が一の病気や事故に備える保険など、人生における様々な場面においてお金に関する知識は必要不可欠です。 金融リテラシーを高めることで、私たちはこれらの場面でより賢明な選択をすることができるようになります。例えば、収入と支出を把握し計画的に貯蓄を行うことで、将来の夢の実現に近づけるかもしれません。また、様々な金融商品の中から自分に合ったものを選び、リスクとリターンを理解した上で投資を行うことで、資産を増やすことができる可能性もあります。さらに、適切な保険に加入することで、病気や事故など、不測の事態に備えることも可能です。 このように、金融リテラシーは、私たちが経済的に自立し、より豊かで安定した生活を送るために欠かせない能力と言えるでしょう。
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輸出増大が招く物価上昇!輸出インフレーションを解説

- 輸出インフレーションとは 輸出インフレーションとは、景気が良くなり、モノやサービスの需要が増えることで起こる、需要インフレと呼ばれるものの一種です。 具体的には、日本の企業が作った製品やサービスを海外にたくさん販売するようになると、国内ではその製品やサービスが不足し始めます。 その結果、国内でその製品やサービスの価格が上がってしまい、これが輸出インフレーションです。 海外で日本の製品やサービスがよく売れるようになると、企業はもっとたくさん作ろうとします。 工場を新しく建てたり、人を増やしたりすることで、経済全体が活気づく効果も期待できます。 しかし、急激に輸出が増えすぎると、国内のモノの値段が上がりすぎてしまい、私たちの生活にも影響が出てしまう可能性があります。 例えば、いつも食べている食品の値段が上がってしまったり、日用品が買いにくくなってしまうかもしれません。 輸出が増えることは、基本的には良いことですが、急激な変化は注意が必要です。
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取引の計上タイミング:約定基準とは?

- 売買取引の認識基準 企業活動においては、日々様々な取引が発生します。その中でも、有価証券や商品などの売買取引は、企業の業績に大きな影響を与えるため、その取引を会計帳簿にいつ計上するかは非常に重要となります。 この計上タイミングを決定する基準の一つに「約定基準」があります。約定基準とは、売買契約が成立した時点、つまり売買の約束がされた時点で、その取引を計上する基準です。例えば、A社がB社へ商品を100万円で販売する契約を締結した場合、実際に商品が引き渡され、代金が支払われていなくても、契約が成立した時点で、A社は100万円の売上を計上します。 約定基準を採用する主な理由は、取引の明確性と確実性を確保するためです。売買契約が成立した時点であれば、取引の内容や金額が明確に定まっているため、後から取引内容が変更されたり、取引自体がなかったことにされるリスクが低くなります。 しかし、約定基準はあくまで一つの基準であり、企業会計の原則や個別具体的な取引の内容によっては、他の基準が適用される場合もあります。重要なのは、企業が自社の事業内容や取引の実態に合った認識基準を選択し、一貫性を持って適用することです。
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売買成立時の価格:約定価格とは?

- 売買における重要な指標約定価格 何かを売買する際、誰もが必ず目にすることになるのが「価格」です。 この価格には、実は様々な種類が存在します。 その中でも、売買取引において特に重要なのが「約定価格」です。 約定価格とは、売買の当事者間で合意が成立し、実際に取引が成立した時点での価格を指します。 例えば、あなたが1個1,000円のリンゴを10個購入したいとします。 お店に行けば、確かにリンゴは1個1,000円の値札が付いて売られています。 しかし、必ずしも1個1,000円で10個購入できるとは限りません。 もしかしたら、お店でセールをしていて、1個800円で売られているかもしれません。 反対に、天候不順でリンゴが不作となり、1個1,200円の価格でしか買えないということもあるかもしれません。 そして、実際にあなたが購入したリンゴの価格、これがすなわち約定価格となります。 約定価格は、市場の需給バランスや、取引時間帯、取引量など、様々な要因によって変動する可能性があります。 そのため、売買取引を行う際には、常に最新の市場情報をチェックし、約定価格の動向を注視することが重要となります。
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経済成長の指標:名目成長率とは

- 名目成長率を理解する名目成長率とは、ある経済指標の増加率を、金額ベースで、つまり物価の変動を考慮せずに表したものです。経済の分野では、主に名目GDP(国内総生産)成長率を指し、国の経済規模を示す名目GDPが、前の年と比べてどれだけ増加したかを प्रतिशत で表します。例えば、ある年の名目GDPが100兆円だったとします。そして翌年には103兆円に増加したとします。この場合、名目GDPは3兆円増加したことになります。これを प्रतिशत で表すと、(3兆円 / 100兆円) * 100 = 3%となり、名目成長率は3%となります。名目成長率を見ることで、経済が金額ベースでどれだけ成長したかを把握することができます。しかし、名目成長率は物価の変動を考慮していないため、実際の経済成長を正確に反映しているとは言えません。例えば、物価が大きく上昇している場合には、名目GDPは増加していても、実際の経済規模はそれほど成長していない可能性があります。より正確に経済成長を把握するためには、物価の変動を考慮した実質成長率を見る必要があります。実質成長率は、名目成長率から物価上昇率を引いた値で表されます。経済分析を行う際には、名目成長率と実質成長率の両方を比較することが重要です。
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経済指標としての名目国民総所得

- 名目国民総所得とは国民全体の所得を知る上で欠かせない指標の一つに、名目国民総所得(名目GNI)があります。これは、ある一定期間に国民が得た所得の合計を、その年の物価水準で評価したものです。国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計を表す指標として、国内総生産(GDP)が用いられます。一方で名目GNIは、このGDPに海外からの純所得受取を加えることで算出されます。海外からの純所得受取とは、海外からの給与や投資収益など、海外から得た所得から、海外への所得の支払いを差し引いたものです。つまり、名目GNIはGDPが国内の経済活動を測る指標であるのに対し、国境を越えた経済活動も含めた、国民全体の経済的な豊かさを示す指標と言えます。例えば、日本で働く外国人の給与はGDPには含まれますが、名目GNIには含まれません。逆に、海外で働く日本人が得た給与はGDPには含まれませんが、名目GNIには含まれます。このように、名目GNIは、国民が国内外でどれだけの所得を得ているのかを把握する上で重要な指標と言えるでしょう。
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経済成長の指標:名目GDPとは?

- 名目GDPとは名目GDPは、特定の期間(通常は1年間)に国内で生産された全ての最終財・サービスの市場価値を、その年の価格水準で評価したものです。 つまり、経済活動の規模を測る指標の一つであり、生産されたモノやサービスの価値を、計算時点の価格で合計したものです。例えば、ある年に車が100万円で10台、パソコンが10万円で100台生産されたとします。この年の名目GDPは、(100万円 × 10台) + (10万円 × 100台) = 2,000万円となります。名目GDPは、経済成長や景気動向を把握する上で重要な指標となります。名目GDPが増加している場合は、経済活動が活発化し、生産や消費が増加していることを示唆しています。逆に、名目GDPが減少している場合は、経済活動が停滞し、生産や消費が減少していることを示唆しています。ただし、名目GDPは物価変動の影響を受けるため、経済の実力を正確に測る指標としては必ずしも適切ではありません。 物価が上昇すると、生産量が変わらなくても名目GDPは増加してしまうからです。そのため、経済の実力をより正確に測るためには、物価変動の影響を取り除いた実質GDPを参考にする必要があります。
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名目経済成長率とは?

- 経済成長の尺度経済とは、人々の暮らしを支えるモノやサービスがどれくらい生産され、消費されているかを表すものです。そして経済が成長しているかどうかを知ることは、私たちの生活水準が向上するかどうかに直結する重要な関心事です。経済の成長を測る尺度の一つに、名目経済成長率があります。これは、ある一定期間における経済活動で新たに生み出されたモノやサービスの付加価値の合計、すなわち国内総生産(GDP)の増加率を見ることで算出されます。もしGDPが増加していれば、その国の経済規模は拡大していると判断できますし、逆に減少していれば縮小していると判断できます。例えば、ある年のGDPが100兆円で、翌年には103兆円に増加したとします。この場合、名目経済成長率は3%となり、経済が成長していると判断できます。名目経済成長率は、経済の現状を把握し、将来の経済動向を予測する上で重要な指標となるのです。
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名目金利と実質金利:お金の増減を考える

お金を銀行に預けたり、逆に借りたりする際には、必ず「金利」が発生します。この金利は、お金を「運用する」と考えるとイメージしやすいかもしれません。 銀行は、預かったお金を企業への融資や国債の購入など、様々な方法で運用し、利益を得ています。その利益の一部が、預金者への金利として支払われます。金利は、預けたお金を一定期間銀行に預けることで、銀行がそのお金を運用した対価として受け取る報酬のようなものです。 預金金利は、預ける期間が長くなるほど、また預ける金額が大きくなるほど高くなるのが一般的です。また、世の中の景気が良くて企業がお金を借りやすくなっている状況では、銀行はより積極的に運用を行うため、預金金利も高くなる傾向があります。 一方、お金を借りる場合、金利は「借りたお金の使用料」となります。銀行からお金を借りると、借りた金額に加えて、金利を上乗せして返済する必要があります。金利の高さは、借入期間や借入金額、そして個人の信用情報などによって異なります。一般的に、借入期間が長くなるほど、借入金額が大きくなるほど、金利は高くなります。また、過去の返済状況が悪く信用情報が低い場合は、高い金利が適用される可能性があります。
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名目貨幣量とは?

- お金の量を測る経済の動きを理解する上で、世の中に出回っているお金の量を把握することは非常に大切です。経済が活発に成長していくためには、適切な量のお金が人々の間でやり取りされている必要があります。しかし、「お金」と一言で言っても、私たちが普段使うお札や硬貨だけではありません。銀行口座に預け入れられている預金や、スマートフォンで決済する電子マネーなど、時代の流れと共にその姿は多様化し、複雑になっています。そのため、お金の量を正確に測るためには、何を「お金」とみなすのかをはっきりさせる必要があります。例えば、日々の買い物に使えるお札や硬貨だけでなく、すぐに現金化できる預金なども「お金」に含めるべきかどうか、といった線引きが重要になります。さらに、お金の量を測る際には、どの範囲までを対象とするのかも明確にする必要があります。一国の経済活動を分析する場合には、国内で流通しているお金の量を見ることになりますし、世界経済全体を対象とする場合には、国境を越えて移動するお金の流れも考慮する必要があります。このように、お金の量を測る作業は、一見単純そうに見えて、実は様々な要素を考慮する必要がある、奥の深いものなのです。
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株式投資の基礎: 業績相場とは?

- 業績相場とは 株式投資の世界では、「業績相場」という言葉がよく聞かれます。これは、企業の業績が堅実に伸びていくことで、その結果として株価全体が上昇する状況を指します。 企業は、商品を販売したりサービスを提供したりすることで収益を上げています。そして、その収益が増加すれば、企業の価値が高まったと評価され、株価は上昇する傾向にあります。 多くの企業が好調な業績を記録し、それが市場全体に広がっていくことで、業績相場は生まれます。例えば、新しい技術が開発されて多くの企業がその技術を活用し始めたり、景気が回復して企業の業績が全体的に向上したりする場合などが考えられます。 業績相場では、投資家は企業の将来の収益成長に期待して投資を行います。そのため、企業の業績発表の内容が非常に重要視され、良い内容であれば株価が大きく上昇することがあります。逆に、企業業績が悪化した場合や、将来の見通しが下方修正された場合には、株価が大きく下落する可能性もあります。 業績相場は、一般的に経済が安定成長している時期に起こりやすく、長期的な投資に適していると言われています。
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経済指標「名目GNP」:その意味と重要性

- 名目GNPとは名目GNP(名目国民総生産)は、ある一定期間内に国内で生産されたモノやサービスの合計額を表す指標です。これは、一国の経済規模を測る上で欠かせない指標の一つとされています。具体的には、国内の企業や個人が生産活動によって生み出した付加価値の総額に、海外からの所得の純受取額(海外からの所得から海外への所得を差し引いたもの)を加えることで算出されます。ここでポイントとなるのが、「名目」という言葉です。これは、計算にあたり、現在の価格が使われていることを意味します。つまり、物価の変動は考慮されていません。例えば、ある年の名目GNPが100兆円だったとします。そして、翌年には物価が10%上昇したとしましょう。もし、生産量や海外からの所得に変化がなければ、翌年の名目GNPは110兆円となります。これは、物価の上昇によって、同じ量のモノやサービスでも、より多くの金額で取引されるようになったためです。このように、名目GNPは物価変動の影響を受けるため、経済の実際の成長を正確に反映しているとは限りません。しかしながら、ある時点における経済規模を把握するには有効な指標と言えるでしょう。
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契約自由の原則と強行規定

- 契約自由の原則とは 私達の日常生活において、物はもちろんのこと、サービスの提供など、様々な場面で契約が結ばれています。実は、こうした契約が当事者同士の自由な意思によって成立していることを保証しているのが「契約自由の原則」です。 この原則は大きく分けて二つの側面を持っています。一つは「契約締結の自由」です。これは、誰と契約するか、あるいは契約をするかどうかを、自分の意思で自由に決定できる権利を意味します。例えば、無理やり物を買わされたり、反対に、正当な理由なくサービスの利用を拒否されたりすることがあってはいけません。 そしてもう一つが「契約内容の自由」です。これは、契約の内容、例えば商品の価格やサービスの内容、支払い方法などを当事者間で自由に決めることができることを意味します。もちろん、法律や公序良俗に反する内容は認められませんが、そうでない限り、当事者間の合意が尊重されます。 このように契約自由の原則は、私達が安心して経済活動を行う上で、非常に重要な役割を果たしているのです。
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GNIで知る国の豊かさ

- 国民総所得(GNI)について解説 GNIとは、国民総所得(Gross National Income)の略称で、ある国に居住する国民が1年間でどれだけの所得を得たかを示す経済指標です。 国内で生産活動が行われると、そこで新たに価値が生み出されます。これを付加価値といい、国内のあらゆる産業で生み出された付加価値の合計を国内総生産(GDP)と呼びます。 一方で、GNIはGDPに海外からの所得の純受取を加えて算出します。海外からの所得の純受取とは、海外からの給与や投資収益などから、海外への給与や投資収益などを差し引いたものです。 つまり、GNIは国内で生み出された所得だけでなく、海外からの所得も含めた、国民全体が稼いだ所得の合計を表していると言えます。 GNIは、国の経済規模や国民の生活水準を把握する上で重要な指標の一つとして、国際比較などに用いられます。
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株価上昇のサイン? 強含みとは

株式投資の世界には、独特の表現や専門用語が数多く存在します。その中でも、「強含み」という言葉は投資家たちの間でよく飛び交い、市場の注目を集めることがあります。では、この「強含み」とは一体どのような状態を指すのでしょうか? 簡単に言うと、「強含み」とは、現在の株価がすでに高い水準にあるにもかかわらず、今後さらに上昇する可能性が高いと予想される状態を意味します。 例えば、ある企業が画期的な新製品を発表したり、業績予想を大幅に上方修正したりした場合、その企業の株価は「強含み」の状態となる可能性があります。投資家たちは、その好材料によって将来的な利益拡大を見込み、株の買い注文を積極的に出すため、株価は上昇圧力を受けることになるのです。 「強含み」は、市場全体が活況を呈している状況下で特に多く見られます。投資家心理が強気に傾き、リスクを取ってでも積極的に投資を行おうとする機運が高まっているため、わずかな好材料でも株価が大きく反応しやすくなるからです。 しかし、「強含み」だからといって、必ずしもその後も株価が上昇し続けるという保証はありません。市場環境や企業業績の変化などによって、株価は予想に反して下落する可能性も常に秘めていることを忘れてはなりません。
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金融の基礎知識:無担保コール翌日物金利とは?

私たちが普段利用している銀行は、預金を集めて企業や個人にお金を貸し出すことで利益を得ています。銀行は預かっているお金を元手に、住宅ローンや事業資金などを貸し出し、その利息で収益を上げています。しかし、銀行といえども、毎日必ず資金に余裕があるとは限りません。例えば、給料日など特定の日に預金の払い戻しが集中すると、その分貸し出しに回せるお金が減ってしまいます。また、企業からまとまった融資の申し込みがあった場合など、手持ちの資金だけでは足りないという事態も起こりえます。 このような場合、銀行はどのように対処するのでしょうか? 実は、銀行同士で短期間でお金を貸し借りすることで、資金の過不足を調整しています。銀行間で翌日返済の約束でお金を貸し借りする市場を「コール市場」と呼びます。銀行は、コール市場を通じて資金を調達することで、急な預金の払い戻しや融資の申し込みにも対応できるのです。私たちが安心して銀行を利用できるのも、このような銀行間の資金調達システムがあるからこそと言えるでしょう。
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無担保コールレートとは?

- 無担保コールレートの概要銀行などの金融機関は、日々多くのお金の出し入れを行っています。預金者が預金を引き出したり、企業への融資を行ったりと、その金額は膨大です。このような業務を行う中で、金融機関は、預金の受け入れと貸し出しのバランスを適切に保ち、安定的に資金を運用していく必要があります。このバランスを調整するために活用されるのが「無担保コール市場」です。無担保コール市場では、金融機関同士が担保なしで、ごく短期間(主に翌日返済)、資金を貸し借りしています。この際の金利を「無担保コールレート」と呼びます。翌日返済の取引が中心であることから、「オーバーナイト・コール・レート」とも呼ばれます。金融機関は、預金準備率などの規制により、一定割合以上の資金を日本銀行に預け入れる必要があります。日々の業務の中で資金が不足する場合には、この無担保コール市場で他の金融機関から資金を借り入れ、逆に資金が余剰している場合には、他の金融機関に貸し出すことで、効率的に資金調達や運用を行っています。このように、無担保コールレートは、金融機関の資金調達の短期的な指標となる重要な金利の一つと言えるでしょう。
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無担保コール:信用取引の基礎知識

- 無担保コールとは 金融機関同士が短期的な資金調達や運用を行う市場において、「コール取引」と呼ばれる仕組みが存在します。 コール取引には、担保の有無によって「有担保コール」と「無担保コール」の二種類があります。 一般的に「コール取引」というと、貸し手が借り手に対して、担保として有価証券などを要求する「有担保コール」を指します。 一方、「無担保コール」は、その名の通り、担保を全く必要とせずに金融機関同士が資金を貸し借りする取引です。 無担保コールは、有担保コールに比べて、担保評価や管理の手間が省けるため、より迅速かつ簡便に資金を調達できるというメリットがあります。 しかし、その反面、貸し手は、借り手が万が一債務不履行を起こした場合、担保によって資金を回収することができません。 そのため、無担保コールでは、貸し手は借り手の信用リスクを負うことになり、貸出金利は、借り手の信用力に応じて変動します。 一般的に、信用力の高い金融機関ほど、低い金利で資金を借りることが可能となります。 無担保コールは、主に、翌日物や週越し物など、ごく短期の資金運用や調達に利用されています。
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投資における「無相関」:リスク分散の鍵

- 無相関とは? 投資の世界で頻繁に耳にする「無相関」。 これは、2つの資産の値動きに関連性がないことを指します。 例えば、A社の株とB社の株を考えてみましょう。 A社の株価が上昇したとしても、B社の株価には全く影響がない、もしくは逆に下落してしまうことがあります。 これが無相関の状態です。 つまり、一方が上昇傾向であっても、他方が下降傾向になる可能性もありますし、反対に共に上昇する可能性もあるのです。 無相関の資産を組み合わせた投資は、リスク分散という観点から非常に重要です。 もし、全ての資産の値動きが同じ方向に動いてしまうと、資産全体が大きなリスクに晒されることになります。 しかし、無相関の資産を組み合わせていれば、仮に一つの資産の価値が下落したとしても、他の資産でカバーできる可能性が高まります。 このように、無相関の資産を理解し、ポートフォリオに組み入れることは、安定した資産運用を実現するために欠かせない要素と言えるでしょう。
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将来の稼ぎを今計算?給与現価とは

- 給与現価ってどういうお金? 給与現価とは、将来受け取る給与を、今の価値に換算した金額のことです。 将来受け取るお金は、すぐに受け取るお金よりも価値が低いと考えられています。 例えば、1年後に受け取る100万円と、今すぐに受け取る100万円では、どちらの価値が高いでしょうか? 多くの人が、今すぐ受け取る100万円の方が価値が高いと感じるでしょう。 それは、今すぐ受け取ったお金はすぐに使うこともできれば、投資に回して増やすこともできるからです。 一方、1年後に受け取る100万円は、すぐに使うことも、投資に回すこともできません。 つまり、お金はすぐに使うことができるほど、その価値は高くなるのです。 給与現価は、このような考え方を元に計算されます。 将来受け取る給与を、「もしも今すぐ受け取るとしたら、いくらになるのか?」を計算することで、給与の本当の価値を把握することができるようになります。
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信用創造の仕組みを無限等比級数の公式で理解する

私たちが銀行にお金を預けると、そのお金は安全な場所に保管され、必要な時に引き出すことができます。しかし、銀行は預かったお金のすべてをただ金庫に眠らせているわけではありません。 銀行は、預かったお金の一部を、万が一に備えた支払準備金として中央銀行に預け入れます。そして、残りの大部分のお金は、企業や個人への融資に回されます。 例えば、企業が新しい工場を建設するために銀行からお金を借りたり、個人が住宅ローンを組んで家を購入したりする際に、銀行預金が活用されています。銀行からお金を借りた企業や個人は、そのお金を使って経済活動を行い、経済を活性化させていきます。 このように、銀行は預金という形で集めたお金を、融資という形で企業や個人に提供することで、社会全体のお金の循環を生み出しているのです。この仕組みを信用創造と呼びます。信用創造は、経済活動を支え、成長を促す上で非常に重要な役割を果たしています。
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投資初心者必見!無リスク資産とは?

投資の世界では、リスクとリターンは切り離せない関係にあります。高い利益を狙えば狙うほど、投資したお金を失ってしまう危険性も高くなります。これは投資をする上での基本原則です。しかし、もし「元本割れのリスクがほとんどなく、確実に利益を得られる資産」があるとしたらどうでしょうか? 実はそういった資産は存在し、「無リスク資産」と呼ばれています。 無リスク資産とは、国が発行する債券や銀行預金などが代表的な例です。これらの資産は、元本が保証されており、確実に利益を得られると考えられています。もちろん、銀行が倒産したり、国が債務不履行に陥ったりする可能性はゼロではありません。しかし、これらのリスクは極めて低いとされ、現実的にはほぼ起こりえないと考えられています。 特に、投資を始めたばかりの方や、リスクを抑えながら着実に資産を増やしたいと考えている方にとって、無リスク資産は資産運用の第一歩として非常に重要な選択肢となります。まず、無リスク資産で運用経験を積みながら、投資の基礎知識やリスク管理を学ぶことは、その後の投資活動においても大いに役立つでしょう。
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給付現価:将来のお金の価値を今で考える

- 給付現価とは給付現価とは、将来にわたって定期的に受け取るお金を、現在の価値に換算した金額のことを指します。例えば、年金のように、将来にわたって毎年決まった金額を受け取れるとします。この場合、合計で受け取る金額は大きくなりますが、将来受け取るお金と今現在手元にあるお金では、価値が大きく異なるという点に注意が必要です。なぜなら、今手元にあるお金は、銀行預金や投資信託などに投資することで、時間をかけて増加していく可能性を秘めているからです。一方、将来受け取るお金は、受け取るまでは運用することができません。例えば、宝くじで10年間、毎年100万円受け取れるとしましょう。合計で1,000万円という大きな金額ですが、10年後の100万円と、今現在の100万円は同じ価値を持つと言えるでしょうか。今現在の100万円を元手に投資し、年間3%の利益が出たと仮定すると、10年後には約134万円になります。つまり、将来受け取る100万円は、現在の価値に換算すると約75万円ということになります。(計算を簡略化しています)このように、給付現価を理解することで、将来受け取るお金の本当の価値を把握することができます。年金や投資信託など、将来にわたって収益が発生する金融商品を検討する際には、給付現価を参考に、将来の収益を現在の価値で適切に評価することが重要になります。