投資初心者必見!相場の「揺り戻し」とは?
投資の世界は、まるで生き物のようで、株価や為替レートなどが常に上下に変動しています。この動きの中で、時には行き過ぎた動き、つまり「揺り戻し」と呼ばれる現象が起こることがあります。「揺り戻し」とは、株価などが本来の価値から大きく離れて上昇した後に、急激に下落したり、逆に大きく下落した後に急激に上昇したりする現象を指します。
例えば、景気が良くなり企業の業績が向上すると、投資家は将来の利益増加を期待して株を積極的に買うようになります。すると、需要と供給の関係で株価は上昇していきますが、この上昇が行き過ぎると、本来の企業価値よりも高い価格で取引されるようになります。この時、少しの悪材料が出ただけで、投資家は利益を確定しようと株を売りに出し始めます。すると、今度は売りが売りを呼び、株価は急落してしまうのです。これが「揺り戻し」の一つのパターンです。
逆に、悪いニュースが続き市場全体が悲観的な雰囲気になると、株価は必要以上に下落することがあります。しかし、ある程度まで下がると、今度は割安感から買い戻しなどが入り、価格が上昇に転じる「揺り戻し」が起こることもあります。
このように、「揺り戻し」は市場の過熱感や悲観的な見方が修正される時に起こる現象と言えるでしょう。