FX投資の必須知識!ロスカットを理解しよう
- ロスカットとは外国為替証拠金取引(FX)では、少ない資金を元手に大きな金額の取引ができます。これを「レバレッジをかける」と言いますが、利益を狙える反面、予想と反対に価格が動いた場合は、大きな損失を抱えてしまう可能性も持ち合わせています。このような損失の拡大を防ぐために設けられているのが「ロスカット」という仕組みです。これは、あらかじめ設定した損失額を超えた場合に、自動的に取引を終了させるというものです。例えば、100万円の資金で1,000万円分のドル円を取引していて、ロスカットのラインを損失10万円に設定していたとします。この場合、為替レートの変動によって10万円の損失が出た時点で、自動的にポジションが決済され、それ以上の損失の拡大を防ぎます。ロスカットは、投資家にとって非常に重要なルールです。想定外の相場の急変時など、損失が雪だるま式に膨らんでしまう前に取引を強制的に決済することで、資金の大幅な減少から守ってくれるからです。ただし、ロスカットは万能ではありません。相場が激しく変動する際には、ロスカットが設定した価格で約定せず、損失が設定額を上回ってしまう場合もあります。これを「ロスカット slippage(スリッページ)」と呼びます。ロスカットの仕組みやリスクを正しく理解し、ご自身の投資スタイルやリスク許容度にあったロスカット設定を行うように心がけましょう。