整理回収銀行とは?

整理回収銀行とは?

投資について知りたい

先生、『整理回収銀行』というのは、普通の銀行とはどのように異なるのですか?

投資アドバイザー

非常に良い質問だね!普通の銀行は、主にお金を預けたり貸したりすることが中心の業務ですが、『整理回収銀行』は少し異なります。要するに、経営が困難な銀行を支援するための銀行なのです。

投資について知りたい

経営が困難な銀行を支援するというのは、具体的にどのようなことを指しているのですか?

投資アドバイザー

例えば、ある銀行が多くの人にお金を貸し出していたけれども、その貸付金が回収できなくなり、結果としてその銀行が破綻の危機に直面した場合に、この『整理回収銀行』がその問題を解決します。具体的には、その銀行の悪化した資産を切り離し、健全な部分を他の銀行に移管してもらうことによって、銀行を利用している顧客への影響をできる限り小さく抑えることができるのです。

整理回収銀行とは。

「整理回収銀行」という用語は、投資の分野で使われる専門的な言葉です。英語では「Resolution & Collection Bank」と表現され、日本語に訳すと「問題解決と回収の銀行」という意味合いになります。もともと「東京共同銀行」という名称で設立され、経営が不振に陥った二つの信用組合の業務を引き継ぐ目的で誕生しました。その後、名称を「整理回収銀行」に変更し、「住宅金融債権管理機構」と合併して「整理回収機構」となりました。

整理回収銀行の設立背景

整理回収銀行の設立背景

1990年代後半、日本経済は非常に深刻な不況に直面しました。特に、1980年代後半のバブル経済時に不動産や株式に過剰な融資を行っていた金融機関は、その後の地価や株価の急落により、回収が見込めない不良債権を大量に抱えることになり、経営状態が急速に悪化しました。実際に破綻する金融機関も続出しました。このような不安定な金融システムの中で、国民の預金を守るための預金者保護と、経済活動の基盤となる金融システムの安定を図ることが急務となりました。そのため、破綻した金融機関の資産や負債を国が設立した専門機関が回収し、処理する仕組みが必要とされました。こうして、1998年10月に破綻した二つの信用組合の業務を引き継ぐために東京共同銀行が設立されたのです。この東京共同銀行が、後に整理回収銀行として知られるようになり、現在の預金保険機構の前身となる機関です。

年代 出来事 背景・理由 対策
1980年代後半 バブル経済
1990年代後半 日本経済の不況
金融機関の経営悪化
金融機関の破綻
– バブル経済期の過剰融資
– 地価・株価の急落
– 不良債権の増加
– 預金者保護
– 金融システムの安定化
1998年10月 東京共同銀行の設立
(後の整理回収銀行、現在の預金保険機構)
– 破綻金融機関の資産・債務処理

整理回収銀行の目的

整理回収銀行の目的

– 整理回収銀行の目的

整理回収銀行は、経営が困難になり破綻した金融機関から、国民の生活や経済に及ぼす影響を最小限に抑えるために、国によって設立された特別な銀行です。その主要な目的は、破綻した金融機関から引き継いださまざまな資産を適切に管理し、処分しながら債権の回収を目指すことでした。

具体的には、まず破綻した金融機関が保有していた預金や融資といった資産を一つ一つ丁寧に調査し、その価値を評価し、状況に応じて分類・整理しました。また、回収の見込みがある債権については、債務者と根気強く交渉し、必要に応じて法的手続きを取るなど、あらゆる手段を用いて回収を進めました。

整理回収銀行は、こうして回収した資金を基に、預金者への払い戻しや債権者への支払いを実施しました。このようにして、整理回収銀行の活動は、破綻した金融機関の後処理という重要な役割を果たし、日本の金融システムの安定化に大いに寄与しました。

整理回収銀行とは 目的 活動内容 役割
国が設立した特別な銀行 破綻した金融機関から引き継いだ財産の管理・処分、債権の回収
国民生活や経済への影響を最小限に抑える
  • 破綻した金融機関の資産の価値を評価し、状態に応じて分類・整理
  • 回収の見込みがある債権について、債務者と交渉し、法的措置などあらゆる手段で回収
  • 回収した資金を元に、預金者への払い戻しや債権者への支払い
破綻した金融機関の後処理
日本の金融システムの安定化に貢献

整理回収銀行から整理回収機構へ

整理回収銀行から整理回収機構へ

最初は東京共同銀行という名前で設立されたこの銀行は、後に整理回収銀行へと名称を変更し、業務の幅を広げていきました。この銀行は、経営が厳しくなった企業や金融機関から担保や株式、資金を回収する大切な役割を担っていました。そして、2001年4月には、住宅金融債権管理機構という住宅ローンに関連する問題を扱う組織と統合し、整理回収機構という新たな組織が設立されたのです。この整理回収機構は、整理回収銀行の業務を引き継ぎつつ、さらに住宅金融公庫の不良債権処理など、より広範囲な業務を担うようになりました。

時期 組織名 主な業務
設立当初 東京共同銀行 不明
不明(東京共同銀行から改称後) 整理回収銀行 経営難に陥った企業や金融機関からの担保・株式・金銭の回収
2001年4月 整理回収機構 整理回収銀行の業務に加え、住宅金融公庫の不良債権処理等、より広範囲な業務
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