英国通貨の呼び方：スターリングって？

英国通貨の呼び方：スターリングって？

スターリングとは

– スターリングとは？「スターリング」という言葉を耳にしたことはありますか？ 実はこれは、イギリスの通貨である「ポンド」のことを指す、別の呼び方なのです。 普段、ニュースや新聞で「1ポンド＝145円台に…」といった表現を見かけることがあると思いますが、「スターリング」も全く同じ意味で使われています。 つまり、「スターリング＝ポンド」と考えて差し支えありません。

では、なぜ「ポンド」なのに「スターリング」とも呼ばれるのでしょうか？

その由来は、12世紀にまで遡ります。 当時のイングランド王国で、銀貨の純度を保証するために「スターリングシルバー」という基準が定められました。 この「スターリングシルバー」で作られた銀貨が「スターリング」と呼ばれ、その後、通貨単位である「ポンド」の別名として定着していきました。

つまり、「スターリング」は、イギリスの通貨「ポンド」の長い歴史と伝統を感じさせる、由緒正しき呼び名と言えるでしょう。

なぜ「スターリング」と呼ばれるの？

– なぜ「スターリング」と呼ばれるの？「スターリング」という通貨の名前、深く考えたことはありますか？ 実は、その由来は12世紀頃にまで遡ります。 当時、イギリスでは銀貨が主要な通貨として流通していました。 しかし、銀の含有量によって貨幣の価値は大きく変わってしまいます。そこで、銀の純度が高いことを示すために「スターリングシルバー」という言葉が使われるようになったのです。「スターリングシルバー」は、銀92.5%、銅7.5%を混ぜ合わせた合金で、美しい光沢と耐久性を持ち、通貨として広く信頼を得ていました。 この高純度の銀貨は「ポンド・スターリング」と称され、イギリス経済の中心的な役割を担っていました。 そして、時が経つにつれて、「ポンド・スターリング」は徐々に省略され、「スターリング」と呼ばれるようになったのです。現在、イギリスの通貨は「ポンド」として知られていますが、正式名称は「スターリング・ポンド」です。これは、かつての「スターリングシルバー」の信頼性と歴史が、今もなお通貨の名前の中に息づいていることを示しています。

ユーロとの関係は？

イギリスはかつてEU(欧州連合)の一員でしたが、EU共通通貨であるユーロは導入しませんでした。これは、イギリスが独自の長い歴史を持つ通貨であるポンド(スターリング)を維持することを選択したためです。
イギリスはEU加盟当時から、通貨統合には参加せず、独自の金融政策を維持していました。ユーロ導入の是非を巡っては、国内で様々な意見が交わされましたが、最終的にはポンドの歴史と伝統を重視する声が大きく、ユーロ導入は見送られました。
現在、イギリスはEUを離脱しましたが、国内では引き続きポンドが使用されています。ユーロは外国通貨として扱われ、両替が必要となります。ユーロ圏諸国とイギリスの間では、為替レートの変動が貿易や旅行などに影響を与えるため、注意が必要です。

為替レートの動きに注目

イギリスの通貨であるポンドは、日本円と交換する際のレートの動きが他の主要な通貨と比べて大きい傾向にあります。そのため、まるで特定の投資家が価格を操作しているかのように値動きが激しいと表現されることもあります。
では、なぜポンド円はこんなにも値動きが激しいのでしょうか？
それは、イギリス経済の状況や世界全体の政治や経済の動きに影響を受けやすいという特徴を持っているからです。加えて、短期間で利益を得ようとする投資家たちの思惑が加わることで、さらに予測が難しい動きを見せることがあります。
ポンドは魅力的な投資先となりえますが、その分、為替レートの変動によって損失を被る可能性も秘めていることを忘れてはいけません。 ポンドを保有する場合は、投資する前に為替レートの変動リスクについてしっかりと理解しておくことが大切です。