外国為替市場の仕組み

外国為替市場の仕組み

投資について知りたい

『外国為替市場』って、銀行とか大きなところが取引する場所ってイメージがあるんですけど、違うんですか?

投資アドバイザー

いい質問ですね!確かに、銀行などの金融機関が取引の中心になっている『インターバンク市場』は大きな規模を占めています。しかし、外国為替市場はそれだけではありません。

投資について知りたい

そうなんですか?じゃあ、例えば僕と先生が円とドルを交換するのも外国為替市場の一部になるんですか?

投資アドバイザー

その通りです!為替取引は、基本的には当事者同士の相対取引なので、あなたと先生が直接取引すれば、それも立派な外国為替市場の一つと言えるんです。もちろん、規模は大きく違いますが。

外国為替市場とは。

外国為替市場とは

外国為替市場とは

– 外国為替市場とは

外国為替市場とは、異なる国の通貨を交換するための世界規模の市場です。株式市場のように特定の取引所があるわけではなく、銀行や金融機関、企業、個人が、世界中に張り巡らされた電子ネットワークを通じて取引を行っている点が特徴です。

株式市場が開場・閉場時間があるのとは異なり、外国為替市場は24時間体制で取引が行われています。これは、地球上のどこかで常に市場が開いているためです。例えば、東京市場が閉まった後も、ロンドン市場、ニューヨーク市場と続き、再び東京市場が開場するといった具合です。

外国為替市場の中心となっているのは、東京、ロンドン、ニューヨークといった世界の主要都市です。これらの都市は、地理的な位置関係から、市場が開いている時間が重なるため、取引が活発に行われます。

外国為替市場は、世界で最も取引量が多い金融市場であり、その規模は1日に数千兆円にものぼると言われています。企業の貿易取引や海外旅行での両替だけでなく、世界中の投資家が参加し、日々膨大な量の通貨が取引されているのです。

項目 説明
定義 異なる国の通貨を交換する世界規模の市場
参加者 銀行、金融機関、企業、個人
取引時間 24時間体制(東京、ロンドン、ニューヨークが主要都市)
特徴 特定の取引所が存在しない、世界中に張り巡らされた電子ネットワークを通じて取引が行われる
取引規模 1日に数千兆円

参加者とインターバンク市場

参加者とインターバンク市場

世界中で日々巨額の資金が動く為替市場には、実に様々な参加者が存在します。銀行や証券会社などの金融機関は、顧客から預かった注文を執行したり、市場の動向を見極めながら自己資金で取引を行ったりと、市場の中核を担っています。特に、これらの金融機関が互いに売買を行う市場をインターバンク市場と呼び、為替市場全体の取引の大部分を占めています。
金融機関以外にも、貿易や海外への投資を行う企業も為替市場の重要なプレーヤーです。例えば、海外から原材料を輸入する企業は、その代金を支払うために円を売って外貨を購入する必要があります。また、海外に工場を建設する企業は、その建設資金を調達するために円を外貨に交換する必要が生じます。
さらに近年では、個人投資家が投資目的や海外旅行時の両替のために為替取引を行うケースも増加しています。インターネット取引システムの発達や、少額から投資可能な金融商品の登場により、個人にとっても為替市場は身近なものとなりました。

参加者 取引目的
銀行・証券会社などの金融機関 顧客の注文執行、自己資金による取引
貿易や海外投資を行う企業 輸入代金の支払い、海外投資資金の調達
個人投資家 投資、海外旅行時の両替

相対取引と市場の形成

相対取引と市場の形成

外国為替取引は、証券取引所を経由せずに、取引当事者同士が直接取引を行う相対取引が基本となっています。
これは、例えば、皆さんが銀行で日本円を米ドルに両替する状況を想像してみてください。
この両替という行為自体が、実は一つの「外国為替市場」を形成していると言えるのです。
銀行は顧客との取引価格を、世界の市場動向を参考に決定しています。
つまり、顧客と銀行の間で行われる一見シンプルな両替という行為の裏には、世界中の無数の取引が影響しあう巨大な市場の存在があるのです。
そして、このように世界中で無数の取引が絶え間なく行われることによって、巨大かつ流動性の高い外国為替市場が形成されているのです。
「外国為替市場」と聞いて、特定の場所をイメージする方もいるかもしれませんが、実際には、世界中の銀行や金融機関、企業などがコンピューターネットワークで結ばれており、特定の場所を持たない市場と言えます。

項目 説明
取引形態 相対取引(取引所を経由しない当事者間取引)
取引例 銀行での両替(円→ドルなど)
価格決定 銀行が世界の市場動向を参考に決定
市場規模 巨大かつ流動性が高い
取引場所 特定の場所を持たない(世界中の金融機関などがコンピューターネットワークで接続)
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