オプション投資の基礎知識:OTMとは?

オプション投資の基礎知識:OTMとは?

投資について知りたい

先生、「OTM」って投資用語で出てきましたけど、どういう意味ですか?

投資アドバイザー

「OTM」は「アウト・オブ・ザ・マネー」の略で、オプションを行使しても利益が出ない状態を指します。例えば、100円のコールオプションを持っているとします。これは、100円で株を買う権利のことです。しかし、もし株価が90円だったら、この権利を行使しても損ですよね?このように、オプションを行使しても利益が出ない状態を「アウト・オブ・ザ・マネー」と言います。

投資について知りたい

なるほど。つまり、株価が100円より高くなっていないと利益が出ないんですね。では、逆に株価が100円より低い場合はどうなりますか?

投資アドバイザー

その通りです。株価が100円より低い場合は、コールオプションは行使されずに権利放棄となる可能性が高いです。もちろん、将来の株価上昇を見込んで、そのまま保有し続けるという選択肢もあります。

OTMとは。

投資の世界で使われる『OTM』っていう言葉は、オプション取引で権利を行使したら損しちゃう状態のことだよ。例えば、買う権利のオプションだと、権利を行使できる価格より実際の市場価格の方が低い場合がOTMになるんだ。逆に、売る権利のオプションだと、権利を行使できる価格より実際の市場価格の方が高い場合がOTMになる。OTMの状態がものすごく進んでしまっているオプションを『ディープ・アウト・オブ・ザ・マネー』って言うんだ。

オプションにおけるOTMとは

オプションにおけるOTMとは

– オプション取引における「OTM」とは?オプション取引を行う上で、頻繁に登場する「OTM」という用語。これは「アウト・オブ・ザ・マネー」の略称で、オプションを行使しても利益が出ず、むしろ損失が出てしまう状態を指します。例えば、あなたが100円のコールオプション(原資産を買う権利)を持っているとしましょう。このオプションの行使価格が110円の場合、原資産の価格が110円未満だとOTMになります。なぜなら、このオプションを行使して原資産を110円で買ったとしても、市場ではもっと安い価格で買えるからです。仮に市場価格が90円だとすると、わざわざ高いオプションを行使する意味はありません。逆に、原資産の価格が110円を超えた場合は「イン・ザ・マネー(ITM)」と呼ばれ、オプションを行使することで利益を得られます。OTMのオプションは、ITMのオプションと比べてプレミアム(オプションの価格)が安くなる傾向があります。これは、OTMのオプションは行使される可能性が低く、リスクが低いと判断されるためです。そのため、投資家は将来的な値上がりを見込んで、あえてOTMのオプションを購入する戦略を取ることもあります。ただし、OTMのオプションは原資産価格が予想通りに動かないと、価値がゼロになるリスクも孕んでいる点は理解しておく必要があります。

用語 説明 状況
OTM
(アウト・オブ・ザ・マネー)
オプションを行使しても利益が出ず、損失が出てしまう状態
  • コールオプションの場合:原資産価格 < 行使価格
  • プットオプションの場合:原資産価格 > 行使価格
ITM
(イン・ザ・マネー)
オプションを行使することで利益が得られる状態
  • コールオプションの場合:原資産価格 > 行使価格
  • プットオプションの場合:原資産価格 < 行使価格

コールオプションとプットオプションの違い

コールオプションとプットオプションの違い

– コールオプションとプットオプションの違い権利行使の条件コールオプションとプットオプションは、どちらも将来のある時点において、あらかじめ決めた価格で原資産を売買する権利を取引するものです。しかし、それぞれが持つ権利の内容は異なり、その違いは「権利行使価格」と「市場価格」の関係によって決まる「アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)」という状態に現れてきます。コールオプションは、原資産を買う権利です。例えば、1株1,000円のA社の株を、将来1,100円で買う権利があるとします。この時、権利行使価格である1,100円よりも市場価格が低い場合、例えば市場価格が1,050円であれば、この権利を行使しても利益は得られません。市場で1,050円で買えるものを、わざわざ1,100円で買う必要はないからです。このように、コールオプションの場合、権利行使価格よりも市場価格が低い状態がOTMとなります。一方、プットオプションは、原資産を売る権利です。先ほどの例で、今度は1株1,100円のA社の株を、将来1,000円で売る権利があるとします。この時、権利行使価格である1,000円よりも市場価格が高い場合、例えば市場価格が1,050円であれば、この権利を行使しても利益は得られません。市場で1,050円で売れるものを、わざわざ1,000円で売る必要はないからです。このように、プットオプションの場合、権利行使価格よりも市場価格が高い状態がOTMとなります。このように、コールオプションとプットオプションは、権利の内容が異なるため、OTMとなる条件も逆になります。投資を行う際には、それぞれのオプションの特徴を理解しておくことが重要です。

オプションの種類 権利の内容 アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)
コールオプション 原資産を買う権利 権利行使価格>市場価格
プットオプション 原資産を売る権利 権利行使価格<市場価格

ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーとは

ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーとは

– ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーとは

オプション取引において、「アウト・オブ・ザ・マネー(OTM)」とは、オプションを行使しても利益が出ない状態のことを指します。さらに、OTMの中でも、市場価格と行使価格の差が特に大きい状態を「ディープ・アウト・オブ・ザ・マネー」と呼びます。

例えば、行使価格が110円のコールオプション(買う権利)を考えましょう。このオプションがディープ・アウト・オブ・ザ・マネーの状態であるとは、例えば市場価格が80円のように、行使価格を大きく下回っている状態を指します。

ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーのオプションは、権利行使の可能性が低いため、価格が割安に設定されていることが多く見られます。そのため、少ない投資金額で大きな利益を狙いたい投資家にとって魅力的な選択肢となりえます。

しかし、その一方で、相場が予想通りに動かない場合、投資資金を失ってしまうリスクも高くなります。ディープ・アウト・オブ・ザ・マネーのオプションは、ハイリスク・ハイリターンな投資であることを理解しておく必要があります。

用語 説明 メリット デメリット
ディープ・アウト・オブ・ザ・マネー オプションを行使しても利益が出ない状態(アウト・オブ・ザ・マネー)の中でも、市場価格と行使価格の差が特に大きい状態。 権利行使の可能性が低いため、価格が割安。少ない投資金額で大きな利益を狙える。 相場が予想通りに動かない場合、投資資金を失うリスクが高い。ハイリスク・ハイリターンな投資。

OTMと投資戦略

OTMと投資戦略

– OTMと投資戦略OTM(アウト・オブ・ザ・マネー)オプションとは、現在の市場価格よりも低い価格で購入できるコールオプション、または、現在の市場価格よりも高い価格で購入できるプットオプションのことを指します。これらのオプションは、権利行使価格が現在の市場価格から離れているため、権利を行使して利益を得るためには、市場価格が大きく変動する必要があります。OTMオプションは、将来の市場価格の変動が大きいと予想される場合に利用されることがあります。例えば、企業の業績発表や新製品の発売などを控えて、株価が大きく変動する可能性がある場合などが考えられます。OTMオプションの魅力は、少ない投資金額で大きな利益を狙える点にあります。権利行使価格が現在の市場価格から離れている分、オプションの価格は安価になるため、少ない資金で多くのオプションを購入することができます。そして、もし予想通りに市場価格が大きく変動すれば、大きな利益を得る可能性があります。しかし、OTMオプションは、予想が外れた場合の損失も大きくなる可能性があることに注意が必要です。市場価格が予想通りに変動しなかった場合、オプションの価値は下落し、最悪の場合、投資した資金を失ってしまう可能性もあります。投資を行う際は、必ずご自身でリスクを十分に理解し、許容範囲内で投資を行うようにしましょう。

特徴 解説
定義 コールオプション:現在の市場価格より低い価格で購入できるオプション
プットオプション:現在の市場価格より高い価格で購入できるオプション
利用シーン 市場価格が大きく変動すると予想される場合
(例:企業の業績発表や新製品の発売など)
メリット 少ない投資金額で大きな利益を狙える
デメリット 予想が外れた場合の損失も大きくなる可能性がある
注意点 リスクを十分に理解し、許容範囲内で投資を行う
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