完全失業率とは?
- 完全失業率の概要
完全失業率は、経済の状況を測る上で欠かせない指標の一つです。
これは、働く意志と能力を持ち合わせていながら、仕事を探しているにもかかわらず、仕事に就けていない人々の割合を示しています。
この割合が高ければ高いほど、経済は停滞し、企業による新規雇用が進んでいない状況を示唆しています。
言い換えれば、仕事を探している人が多くても、企業が求めるスキルや経験とマッチしない、あるいは企業側が事業縮小などにより求人自体を抑制しているなど、様々な要因が考えられます。
逆に、完全失業率が低い場合は、経済が活発化し、多くの企業が積極的に人材を求めている状況を表します。
企業は事業拡大や新規事業展開などにより、より多くの人材を必要とし、求人活動が活発化します。
このように、完全失業率は経済全体の動向を把握する上で非常に重要な指標であり、政府や中央銀行は、完全失業率の動向を注視し、経済政策や金融政策に反映させています。
例えば、完全失業率の上昇が続けば、政府は公共事業などを通じて雇用を創出する政策を打つことがあります。
また、中央銀行は政策金利を引き下げるなど、景気を刺激する金融政策を実施することがあります。