年金と投資:基準価格を理解する
- 基準価格とは
私たちが老後の生活資金を蓄えるために加入する年金ですが、そのお金はただ眠っているわけではありません。年金基金と呼ばれる組織によって、株式や債券といった様々な金融商品に投資され、運用されています。
その中でも、「投資信託」は多くの人が利用する投資方法の一つです。投資信託とは、多くの投資家から集めたお金をひとまとめにして、専門家が様々な金融商品に投資する仕組みのことです。
この投資信託において重要な役割を果たすのが「基準価格」です。基準価格とは、投資信託の一口あたりの時価を表す価格のことを指します。投資信託は、株式のように証券取引所に上場されているわけではありません。そのため、日々変動する投資信託の価値を表す指標として、基準価格が用いられます。
私たちが投資信託を購入する場合、この基準価格を元に購入金額が決まります。例えば、基準価格が1万円の投資信託を10口購入する場合、購入金額は10万円となります。反対に、投資信託を売却する場合も同様に、基準価格を元に売却金額が決まります。
このように、基準価格は投資信託の運用状況を把握し、売買を行う上で欠かせない指標と言えるでしょう。