信用買い残:増加の意味とは?
- 信用買い残とは
投資の世界では、手元資金が少なくても、証券会社からお金を借りて株の取引を行うことができます。これを「信用取引」と呼びますが、信用取引において、借りたお金で買った株のうち、まだ売却して返済が済んでいない部分のことを「信用買い残」と言います。
例えば、100万円を証券会社から借りて株を買い、その後、借りたお金の一部である30万円を返済したとします。この場合、まだ70万円分の株は証券会社から借りたお金で保有している状態なので、「信用買い残高は70万円」となります。
信用買い残は、投資家心理を測る上で重要な指標とされています。信用買い残が多いということは、それだけ多くの投資家が将来の株価上昇を見込んで、借金をしてまで株を買っていることを意味します。つまり、市場全体が強気であると解釈できます。
逆に、信用買い残が減っている場合は、投資家が今後の株価下落を懸念して、借金による株の保有を減らしている可能性があります。これは、市場全体が弱気であると解釈できます。
ただし、信用買い残だけで市場全体の動向を完全に予測することはできません。他の経済指標なども合わせて総合的に判断することが重要です。