額面発行とは?
- 額面発行の概要企業が資金調達のために新たに株式を発行することを「株式発行」と言いますが、この株式発行にはいくつかの種類があります。その中でも、「額面発行」とは、発行する株式にあらかじめ金額を設定し、その金額で投資家に株式を引き受けてもらう方法です。この設定された金額を「額面価格」と言い、株券に記載されます。例えば、1株の額面価格を100円に設定して1,000株を発行する場合、企業は10万円(100円 × 1,000株)の資金を調達することができます。この時、額面価格は企業の資本金の構成単位となり、会社の財務状態を示す重要な指標の一つとなります。額面発行は、従来からある伝統的な株式発行方法であり、投資家にとって発行価格が明確で分かりやすいというメリットがあります。また、企業側にとっても、あらかじめ発行価格が決まっているため、資金調達計画が立てやすいという利点があります。しかし、近年では、額面発行以外の株式発行方法も増えてきています。そのため、企業はそれぞれの発行方法の特徴を理解し、自社の状況に合わせて最適な方法を選択することが重要です。