金融のプロが解説!少人数私売出しとは?
投資を始めようとする時、多くの人は株式や投資信託について調べるのではないでしょうか。しかし、投資の世界は広く、個人投資家にはあまり知られていない投資手法も存在します。その一つが、今回ご紹介する「少人数私売出し」です。
少人数私売出しとは、企業が証券会社などを通して、限られた数の投資家に株式や社債を直接販売する資金調達方法です。一般的に、上場企業が大規模な資金調達を行う際は、広く投資家を募る公募増資などが用いられます。一方、少人数私売出しは、新規事業の立ち上げ資金など、比較的小規模な資金調達を目的とする場合に適しています。
個人投資家にとって、少人数私売出しは、未上場企業や成長過程にある企業に投資するチャンスとなりえます。また、証券取引所を経由しないため、一般の投資家にはアクセスしづらい銘柄に投資できる可能性もあります。
ただし、少人数私売出しは、情報公開が限定的であるという側面も持ち合わせています。そのため、投資判断にあたり、企業の事業内容や将来性などを慎重に見極める必要があります。