外貨預金のリスク管理術:ストップロス・オーダーとは?
外貨預金は、通常の預金と同様に利息を受け取ることができますが、預け入れ時や解約時の為替レートによって、受け取ることができる円の金額が変わることがあります。
特に、円安の時には、同じ外貨でも多くの円に換算されるため、利益が期待できます。しかし、為替レートは常に変動しており、予想に反して円高が進んでしまうと、外貨から円に戻す際に損失が発生する可能性があります。
この為替変動によって生じる可能性のある損失を為替リスクと呼びます。この為替リスクを管理し、損失を最小限に抑えるために有効な手段の一つが、ストップロス・オーダーです。これは、あらかじめ設定した為替レートに達した時点で自動的に売買注文を出すことで、損失を限定する注文方法です。
例えば、1ドル100円の時にドル預金をしたとします。この時、ストップロス・オーダーを1ドル95円に設定しておけば、万が一円高が進み、1ドル95円に達した時点で自動的に円に換金されるため、それ以上の損失を防ぐことができます。このように、ストップロス・オーダーは、為替リスクを管理する上で非常に有効な手段と言えるでしょう。