特例商先外務員とは?
証券会社で投資家と接する社員を「外務員」と呼びますが、実は一括りに「外務員」と言っても、その役割や扱う商品によっていくつかの種類に分けられます。
まず、株式や債券といった有価証券を売買したい個人投資家には、「一般外務員」が対応します。「一般外務員」は、顧客の投資目標やリスク許容度などを丁寧にヒアリングし、最適な銘柄の選定や売買のタイミングなどをアドバイスします。顧客の大切な資産を扱うため、金融商品に関する幅広い知識や市場分析力はもちろんのこと、顧客との信頼関係を築くコミュニケーション能力も求められます。
一方、「金融商品取引主任者」は、投資信託や投資顧問契約といった、より専門性の高い金融商品を扱います。顧客は、これらの商品について、リスクやリターンなどを十分に理解した上で契約する必要があります。そのため、「金融商品取引主任者」は、複雑な金融商品の仕組みを顧客に分かりやすく説明するだけでなく、顧客が適切な判断を下せるよう、情報提供やアドバイスを行います。
このように、証券会社で働く外務員には、それぞれ異なる役割と専門性が求められます。投資家は、自分がどのようなサービスを受けたいかによって、適切な資格を持った外務員を選ぶことが大切です。そして、外務員は、投資家保護の観点から、それぞれの業務内容に応じた試験に合格し、資格を取得する必要があります。