投資超過主体とは?
私たちが日々行っている経済活動では、お金は家計、企業、政府といった様々な主体間を循環しています。
家計は、労働の対価として企業から給料を受け取り、そのお金を使って商品やサービスを購入します。企業は、家計から得た売上を元手に、従業員への給料の支払いや原材料の購入などを行い、新たな商品やサービスを生み出します。政府は、税金として家計や企業からお金を集め、公共事業や社会福祉などを通じて国民生活を支えています。
このように、お金は経済活動を通じて絶えず動いていますが、それぞれの経済主体で収入と支出のバランスは常に一致するわけではありません。例えば、新しい冷蔵庫を買いたい、あるいは事業を拡大したいと考えた時、支出は収入を上回ります。このような、収入よりも支出が多い経済主体を「投資超過主体」と呼びます。
反対に、収入が支出を上回る経済主体は「貯蓄超過主体」と呼ばれます。投資超過主体と貯蓄超過主体の間で資金が循環することで、経済は活性化していきます。つまり、経済の資金の流れを理解するには、それぞれの経済主体が投資超過なのか貯蓄超過なのか、という視点を持つことが重要なのです。