経常収支とは?国の経済力を知るための基礎知識
- 経常収支って?
経常収支は、ある国が一定期間 (例えば、1年間) に外国と行った経済取引を記録したものです。
これは、いわば家計簿のようなもので、国の収入と支出を明らかにします。
経常収支は主に4つの項目から成り立っています。
1. -貿易収支- 財の輸出入による収支です。海外に車を売れば収入、海外から食料品を買えば支出となります。
2. -サービス収支- サービスの輸出入による収支です。海外旅行で日本にお金を落としていけば収入、日本人が海外旅行に行けば支出です。
3. -所得収支- 賃金や投資による収支です。海外で働いて日本に送金すれば収入、海外からの投資家に配当金を支払えば支出となります。
4. -経常移転収支- 対価を伴わない取引による収支です。海外への援助は支出、海外からの贈与は収入です。
これらの収支を合計したものが経常収支となり、国の経済状況を把握する上で非常に重要な指標となります。
例えば、経常収支が黒字の場合は、外国に対してモノやサービスを多く提供し、経済的に余裕がある状態を示しています。
逆に、経常収支が赤字の場合は、外国からの輸入に頼っている状態を示しており、経済状況が悪化する可能性も示唆しています。