外貨預金で有利?アイザー・ウェイとは
- 外貨預金におけるアイザー・ウェイとは外貨預金を検討する際、「アイザー・ウェイ」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。これは、銀行が提示する外貨の「買い値」と「売り値」が同じ価格になっている状態を指します。通常、銀行は顧客から外貨を買う際の価格(買い値)と、顧客に外貨を売る際の価格(売り値)に差を設けています。この価格差を「スプレッド」と呼び、銀行はこのスプレッドで利益を得ています。例えば、1ドル=100円の時に銀行が買い値を99円、売り値を101円に設定していたとします。この場合、顧客が100万円をドルに両替すると990ドルですが、それをすぐに円に戻すと98万100円になってしまい、1万9900円の損失が出ます。これがスプレッドによる銀行の利益です。しかし、アイザー・ウェイの場合、このスプレッドがゼロになります。つまり、銀行が顧客に対して外貨を売る価格と買う価格が全く同じになるのです。 そのため、顧客はスプレッドによる損失を気にすることなく、有利な条件で外貨預金を行うことができます。ただし、アイザー・ウェイは常に提供されているわけではありません。銀行の経営状況や市場の動向によって、スプレッドをゼロにすることが難しい場合もあるためです。アイザー・ウェイで外貨預金を行う場合は、事前に銀行に確認することをおすすめします。