国の借金、大丈夫? 公的債務残高を解説
ニュースなどで「国の借金が増えている」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。この「国の借金」は、正式には「公的債務残高」と呼ばれ、国が私たち国民や企業、海外などからお金を借りている状態のことを指します。
では、なぜ国はお金を借りなければならないのでしょうか?それは、私たち国民のために、道路や橋などのインフラ整備、教育や医療などのサービスを提供したり、あるいは地震や台風などの災害からの復興事業を行うためなど、様々な政策を行うためです。
これらの政策を行うには莫大な費用がかかりますが、税金だけでは賄いきれない場合、国は国債を発行して、私たち国民や企業、海外からお金を借りることで、その不足分を補っているのです。
国の借金が増え続けていることは、将来世代に負担を先送りしているという点で問題視されています。しかし、一方で、国の借金は、将来への投資という側面も持っています。例えば、教育への投資は将来の人材育成につながり、インフラ整備は経済活動を活性化させる効果が期待できます。
重要なことは、国の借金の現状やその使途を正しく理解し、将来世代に過度な負担を強いることなく、健全な財政運営を行っていくことです。