アウト・オブ・ザ・マネー

オプション取引

外貨預金で損失?アウト・オブ・ザ・マネーを理解しよう

外貨預金は、普段使い慣れている円ではなく、アメリカ合衆国で使われているドルやヨーロッパで使われているユーロなど、外国で使われているお金を預けることができる金融商品です。預けたお金は、為替の影響を大きく受けます。例えば、1ドル100円の時に預けたとします。その後、円高が進み1ドル90円になった場合、預けたお金を円に戻すと元本割れしてしまいます。反対に、円安が進み1ドル110円になった場合は、預けたお金を円に戻すと利益が出ます。このように、外貨預金は為替の変動によって、預けた時よりも価値が増減する可能性があります。一方、オプション取引は、将来のある時点の為替レートをあらかじめ決めておくことができる取引です。例えば、1ドル100円の時に、1ドル105円で買う権利を買ったとします。その後、円安が進み1ドル110円になった場合、この権利を行使すれば、1ドル105円で買うことができます。そして、110円で売れば、5円の利益を得ることができます。しかし、円高が進み1ドル95円になった場合は、この権利を行使する意味はありません。この権利は、使わなくても良い権利なので、そのままにしておけば良いのです。このように、オプション取引は、為替の動きを予想して、有利な場合のみ権利を行使することで利益を狙うことができる金融商品です。
オプション取引

オプション投資の基礎知識:OTMとは?

- オプション取引における「OTM」とは?オプション取引を行う上で、頻繁に登場する「OTM」という用語。これは「アウト・オブ・ザ・マネー」の略称で、オプションを行使しても利益が出ず、むしろ損失が出てしまう状態を指します。例えば、あなたが100円のコールオプション(原資産を買う権利)を持っているとしましょう。このオプションの行使価格が110円の場合、原資産の価格が110円未満だとOTMになります。なぜなら、このオプションを行使して原資産を110円で買ったとしても、市場ではもっと安い価格で買えるからです。仮に市場価格が90円だとすると、わざわざ高いオプションを行使する意味はありません。逆に、原資産の価格が110円を超えた場合は「イン・ザ・マネー(ITM)」と呼ばれ、オプションを行使することで利益を得られます。OTMのオプションは、ITMのオプションと比べてプレミアム(オプションの価格)が安くなる傾向があります。これは、OTMのオプションは行使される可能性が低く、リスクが低いと判断されるためです。そのため、投資家は将来的な値上がりを見込んで、あえてOTMのオプションを購入する戦略を取ることもあります。ただし、OTMのオプションは原資産価格が予想通りに動かないと、価値がゼロになるリスクも孕んでいる点は理解しておく必要があります。