カントリーリスク

経済の用語

為替取引のリスク!ソブリンリスクとは?

- ソブリンリスクの概要ソブリンリスクとは、海外の国や地域と取引を行う際に、その国や地域の政治、経済、社会情勢の変化によって生じるリスクを指します。具体的には、国や地域との間で締結した契約や合意が、予期せぬ事態によって履行されなくなるリスクを指し、カントリーリスクとも呼ばれます。企業が国際取引を行う際、将来の為替レートの変動から生じる損失を防ぐため、あらかじめ将来の為替レートを決めておく為替予約を行うことがあります。しかし、取引相手の国や地域で、例えば政変や戦争、経済危機、大規模な自然災害といった予期せぬ事態が発生した場合、政府が自国の通貨の価値を守るために、資本移動を規制したり、通貨の切り下げを行ったりする可能性があります。このような事態になると、当初の契約通りに為替予約が履行されなくなり、企業は為替差損が生じるなど、想定外の損失を被ることになります。ソブリンリスクは、新興国だけでなく、先進国においても発生する可能性があります。2010年代のヨーロッパ sovereign debt crisis や、リーマンショックなども、ソブリンリスクが顕在化した例として挙げられます。ソブリンリスクを回避するためには、取引を行う国や地域の政治・経済状況を事前に十分に調査し、必要に応じてリスクヘッジを行うことが重要です。
債券投資

外債投資:魅力とリスクを徹底解説

- 外国で発行される債券外債 外債とは、外国債券のことを指し、発行する主体、使われている通貨、取引される市場のいずれか一つでも海外のものであれば、外債と分類されます。 例えば、日本の企業が発行元であっても、使用通貨が米ドルやユーロであったり、ロンドン証券取引所など海外の市場で取引される場合は、外債に該当します。 外債の魅力は、国内で発行される債券と比べて、一般的に高い利回りが期待できる点にあります。これは、新興国など、経済成長の著しい国が発行する債券には、高い利率が設定されているためです。 しかし、高いリターンと引き換えに、外債には特有のリスクも存在します。 その一つが為替変動リスクです。外貨建ての債券に投資する場合、円高になれば為替差損が発生し、受け取る利息や償還時の元本が目減りしてしまう可能性があります。反対に円安になれば為替差益が発生し、利益が増える可能性もあります。 もう一つがカントリーリスクです。これは、投資対象国の政治や経済の不安定化によって、債券の価値が下落したり、最悪の場合、元本が返済されなくなるリスクです。 外債投資を行う際は、これらのリスクを十分に理解した上で、投資する必要があります。
外貨預金

外貨預金とソブリンリスク

- 外貨預金の魅力近年の超低金利政策の影響で、銀行に預けていてもお金はほとんど増えません。そんな中、円預金よりも高い金利が期待できる外貨預金が注目されています。外貨預金とは、日本円ではなく、アメリカドルやユーロなどの外貨で預金する金融商品です。金利が高い通貨に預ければ、その分多くの利息を受け取ることができます。外貨預金のメリットは、金利の高さだけではありません。海外旅行が好きな方にとって嬉しいメリットも存在します。それは、外貨預金から直接現地通貨を引き出すことができるという点です。旅行前に両替する手間を省くことができ、さらに両替手数料も節約できます。しかし、外貨預金にはリスクも存在することを忘れてはいけません。それは為替変動リスクです。為替レートは常に変動しており、預入時よりも円高になってしまうと、円に戻した時に当初預けた金額よりも減ってしまう可能性があります。外貨預金は、リスクとメリットの両方を理解した上で、余裕資金で行うようにしましょう。
外貨預金

外貨預金と国のお財布事情

- 外貨預金の魅力外貨預金は、預け入れた外貨の金利が、日本円よりも高い場合が多いという特徴があります。近年の日本では、銀行に預けていてもほとんど利息が増えない状況が続いています。一方、海外では日本よりも高い金利を設定している国が多く、外貨預金に預け入れることで、より多くの利息を受け取れる可能性があります。さらに、外貨預金には、為替レートの変動によって預けたお金が増える可能性もあります。為替レートとは、異なる通貨同士を交換する際の比率のことです。例えば、1ドル100円の時に100ドル預けていた場合、円高が進んで1ドル90円になると、円に戻す際に10,000円を受け取ることができます。このように、円安になったタイミングで外貨を円に交換することで、預けた時よりも多くの金額を受け取れる可能性があります。しかし、外貨預金にはリスクも存在します。為替レートは常に変動しており、円高方向に進んだ場合は、円に換算した際に預けた時よりも価値が減ってしまう可能性もあります。また、外貨預金は預金保険の対象外となる場合もあり、預け入れ先の金融機関が破綻した場合、預けたお金が戻ってこないリスクもあります。外貨預金を行う際は、これらのリスクを十分に理解した上で、余裕資金で行うようにしましょう。