キャッシュフロー計算書

指標

お金の流れを掴む!キャッシュフローとは?

- 企業活動の血液、キャッシュフローとは 企業の活動を人間にたとえるなら、キャッシュフローはまさに「血液」といえます。 売上や利益も大切ですが、企業活動を継続していくためには、実際のお金の流れである「キャッシュフロー」を把握することが何よりも重要になります。 では、キャッシュフローとは一体何でしょうか。 簡単に言えば、事業活動を通じて、実際にどれだけの現金が企業に入ってきて、どれだけの現金が出ていったのかを示す指標です。 たとえば、商品を販売して売上は計上されても、代金がまだ支払われていなければ、実際の手元にある現金は増加しません。逆に、仕入れなどによって費用が発生していても、まだその支払いが済んでいなければ、実際の手元資金は減りません。 キャッシュフローは、このように「実際に移動したお金」に着目することで、企業の財務状態をより正確に把握することができます。 たとえ利益が出ているように見えても、キャッシュフローがマイナスの状態が続けば、いずれ事業は継続できなくなります。これは、人間でいえば、いくら健康的な食事を摂っていても、血液が不足すれば倒れてしまうのと同じです。 企業が安定した経営を続けるためには、キャッシュフローを常に把握し、プラスを維持していくことが不可欠です。
経済の用語

企業の成績表を読み解く: 財務諸表入門

- 財務諸表とは 財務諸表とは、企業の経済活動を記録し、一定のルールに基づいて作成された、企業の財政状態や経営成績を明らかにする書類です。 例えるならば、財務諸表は企業の健康診断書のようなものです。 私たちは健康診断の結果から、健康状態や生活習慣の改善点を知ることができます。 同様に、財務諸表を見ることで、企業は過去の経営活動の結果や現在の財務状態を把握し、投資家や債権者などの外部関係者は、その企業の安全性や成長性などを判断する材料を得ることができます。 財務諸表は、大きく分けて「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」の3つで構成されます。 - 貸借対照表は、特定の時点における企業の財産(資産)と、その調達源泉(負債と純資産)を対比させて表すことで、企業の財政状態を明らかにします。 - 損益計算書は、一定期間における企業の収益と費用を対比させて表すことで、企業の経営成績を明らかにします。 - キャッシュフロー計算書は、一定期間における企業の現金と預金の増減を表すことで、資金の調達や運用といった企業の資金の流れを明らかにします。 企業は、これらの財務諸表を通じて、自社の過去の業績や現在の財務状態を透明化し、投資家や債権者に対して、将来の成長性を示していく必要があります。