クローズド・エンド型投資信託の仕組み
- クローズド・エンド型とは
投資信託というと、いつでも購入できて、必要な時には解約できるというイメージを持つ方が多いかもしれません。しかし、投資信託の中には、運用会社が投資家の解約請求に応じないタイプのものが存在します。これをクローズド・エンド型と呼びます。
投資信託は、多くの投資家から集めた資金をまとめて運用し、その成果を分配する金融商品です。クローズド・エンド型は、一度設定されると、原則として新規の資金募集や解約による資金流出がありません。つまり、投資家は、運用期間が満了するまで、原則として解約できません。一方、一般的な投資信託のように、いつでも自由に売買できるものをオープン・エンド型と呼びます。
クローズド・エンド型は、解約による資金流出を考慮する必要がないため、長期的な視点で投資戦略を立てることが可能です。例えば、値動きの激しい株式や不動産など、長期保有することで価値が上がりやすいとされる資産に投資するケースが多く見られます。また、市場の変動に左右されにくいという点も、長期投資に適しているといえます。