金融危機に備える!ストレス・テストのススメ
ストレス・テストとは
金融市場は、常に変化するものです。
穏やかな日もあれば、予想外の出来事が起こり、市場が大きく変動する日もあります。
このような、めったに起こらない極端な市場の動きを「ストレス」と呼びます。
株価の大暴落や金利の急騰などは、このストレスの一例です。
ストレス・テストとは、こうした極端なストレスが起きた場合に、保有する資産の価値がどれくらい変動するか、どれくらいの損失が出る可能性があるのかを計測・分析する手法です。
株式投資や投資信託など、金融商品への投資には、必ずリスクがつきものです。
しかし、ストレス・テストを実施することで、想定外の事態が発生した場合でも、冷静に状況を判断し、適切な対応策を講じることができるようになります。
例えば、あなたが保有する株式ポートフォリオがあるとします。
ストレス・テストでは、過去のデータなどを用いて、ある特定のストレスシナリオ(例えば、世界的な不況や特定の国の経済危機など)を設定し、そのシナリオが起きた場合にあなたのポートフォリオがどれくらい損失を被るかをシミュレーションします。
この結果から、リスク許容度を超えた損失が出る可能性や、ポートフォリオの構成を見直す必要性などを判断することができます。
ストレス・テストは、投資判断を行う上で有効なツールとなります。
リスクを事前に把握し、適切な対応策を検討しておくことで、より安心して資産運用に取り組むことができます。