外貨預金:スパイク・ハイに注意
- スパイク・ハイとは為替レートの値動きをグラフで表したものをチャートと呼びますが、このチャートでは、一定期間の値動きをロウソクのような形で表したロウソク足と呼ばれるものがよく使われます。このロウソク足は、実体と呼ばれる太い部分と、ヒゲと呼ばれる細い部分で構成されています。
スパイク・ハイとは、このロウソク足のヒゲの部分、特に上ヒゲが非常に長く伸びた状態のことを指します。これは、取引時間中に一時的に価格が急騰したものの、その後すぐに反落し、結局は高値圏で取引を終えられなかった状態を示しています。
スパイク・ハイは、相場が過熱気味であることを示唆している可能性があります。急騰した価格に飛び乗った投資家たちが、利益確定の売りに転じることで、価格が急落することが考えられます。また、市場参加者が将来の価格上昇に懐疑的で、高値で売り抜けようとする動きが強まっている可能性もあります。
スパイク・ハイが出現した後は、相場が反転下降する可能性があります。ただし、必ずしも反転するとは限らず、その後も上昇を続けることもあります。スパイク・ハイの出現は、あくまでも相場の過熱感を示すひとつのサインとして捉え、他の指標と組み合わせて総合的に判断することが重要です。