デフレ

指標

企業物価指数を理解する

- 企業物価指数とは? 企業物価指数とは、企業間で売買される商品の価格の上がり下がりを示す指標です。 私たちが日頃お店で購入する商品の価格変動を示す消費者物価指数と並んで、物価の動きを把握するために重要な経済指標として位置付けられています。 例えば、ある企業が製造した原材料や製品を、別の企業が購入する際の価格を調査して、その変化率を指数化したものが企業物価指数です。この指数を見ることで、企業が商品やサービスを仕入れる際に、以前と比べてどれくらい価格が変わっているのかを知ることができます。 企業物価指数は、日本銀行によって毎月公表されています。経済の動向を分析する上で欠かせない情報源となっており、政府や企業は、この指数を参考にしながら経済政策や事業計画を立てています。私たちも、ニュースなどで目にする機会が多い指標なので、その意味や役割について理解を深めておくと良いでしょう。
経済の用語

国債マネタイゼーション: 財政破綻への懸念

- 国債マネタイゼーションとは国債マネタイゼーションとは、政府が発行した国債を中央銀行が直接引き受けることを指します。国の借金である国債を、お金を発行する権限を持つ中央銀行が引き受けるということは、例えるなら、政府が借金の返済に行き詰まった際に、中央銀行がお金を刷ってその借金を肩代わりするようなものです。この手法は、一見すると、政府が抱える財政問題をいとも簡単に解決してくれる魔法のように思えるかもしれません。しかし実際には、国債マネタイゼーションは、深刻なインフレーションを引き起こすリスクを孕んでいます。中央銀行がお金を大量に供給してしまうと、お金の価値が下がり、物価が上昇してしまうからです。例えば、今まで100円で購入できていたものが、200円、300円と値上がりしていくイメージです。給料が上がらない限り、このような状態では生活は苦しくなるばかりです。このように、国債マネタイゼーションは、短期的な財政問題の解決策としては魅力的に見える一方で、長期的な経済の安定を脅かす危険性もはらんでいるため、世界各国で議論の的となっています。