投資におけるベンチマーク乖離:トラッキングエラーとは
投資を始めるとき、多くの人は「老後の生活資金を準備したい」「住宅購入の頭金を貯めたい」など、それぞれの目標を持っているはずです。そして、その目標を達成するために、預貯金ではなく投資を選択する人も少なくありません。
投資を行う際、目標とする収益を上げるために、あらかじめ目標とする運用成績を決めておくことが大切です。この目標を具体的に示す指標として、「ベンチマーク」があります。
ベンチマークは、投資の成果を測るための「ものさし」のようなものです。例えば、日本株全体に投資する投資信託の場合、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数がベンチマークとしてよく用いられます。これらの指数は、市場全体の動きを示すものなので、投資信託のパフォーマンスと比較することで、市場平均と比べてどれだけ良い成績を収めているのか、あるいは悪い成績なのかを判断することができます。
投資信託の中には、このベンチマークをどれだけ上回る成績を目指すか、といったことを「運用目標」として設定しているものもあります。投資信託を選ぶ際には、こうした運用目標も参考にしながら、自分の投資目標に合致した投資信託を選択することが重要です。