外貨預金で損失なし!?ナッシング・ダンの仕組みを解説
- 外貨預金におけるナッシング・ダンとは?外貨預金は、預入時と受取時で円と外貨の為替レートが変動するため、受取時の為替レートによっては円換算した金額が預入時よりも減ってしまう、つまり元本割れのリスクがあります。
しかし、一部の金融機関で提供されている外貨預金には「ナッシング・ダン」と呼ばれる仕組みが存在します。これは、満期時に為替レートが円高に動いてしまい、円換算した金額が預入時よりも減ってしまった場合でも、当初預け入れた円貨ベースの元本金額が保証されるというものです。
例えば、1ドル100円の時に1万ドル(100万円)を預け入れたとします。その後、円高が進み1ドル90円になったとしましょう。この場合、単純計算では円換算すると90万円となり、10万円の評価損が生じます。しかし、満期日まで保有し続け、さらに円高が進んで1ドル80円になったとしても、ナッシング・ダンが適用されれば、当初預け入れた100万円が保証されるのです。
このように、ナッシング・ダンは、外貨預金における為替変動リスクを軽減してくれる、いわば安全装置のような役割を果たします。しかし、すべての外貨預金に適用されるわけではないため、事前に金融機関に確認することが重要です。