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経済の用語

知っておきたい「実質純資産」

- 資産形成の指標となる「実質純資産」とは?「実質純資産」とは、個人が保有する預貯金や株式、不動産といったすべての資産価値の合計から、住宅ローンや借金などの負債総額を差し引いた金額のことです。これは、資産形成の進捗状況を測る上で非常に重要な指標となります。簡単に言えば、「今持っている財産から借金を全て返済したら、最終的にいくら残るのか」を表す数値と言えます。実質純資産がプラスの場合、資産が負債を上回っている状態、つまり経済的に健全な状態であると言えます。反対に、実質純資産がマイナスの場合、負債が資産を上回っており、借金過多の状態にあると言えるでしょう。実質純資産は、年齢やライフステージによって大きく変動します。例えば、若い世代ではマイナスの場合も珍しくありません。これは、住宅ローンなど巨額のローンを組むことが多い一方で、資産形成が十分に進んでいないためです。一方、高齢世代になるにつれて、長年の貯蓄や資産の増加に伴い、実質純資産はプラスになる傾向があります。実質純資産を把握することは、自身の資産状況を客観的に理解し、将来のライフプランを設計する上で非常に重要です。定期的に計算し、自身の資産形成の目標達成度合いを測りましょう。
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賢く管理!流動資産とは?

- 流動資産の定義 流動資産とは、すぐに現金化できる可能性が高い資産のことを指します。 具体的には、以下のようなものが挙げられます。 * 現金文字通り、すぐに使えるお金そのものです。 * 預貯金銀行にお預けしているお金で、必要な時に引き出して使うことができます。 * 株式企業が発行する証券の一種で、売却することで現金を得られます。 * 債券国や企業が発行する借金証書のようなもので、満期前に売却して現金化することも可能です。 これらの資産は、短期間、通常は一年以内で換金することができ、緊急時の資金調達や急な出費にも対応できるという特徴があります。 一方、流動資産と対比される「固定資産」は、すぐに現金化することが難しい資産のことを指します。例えば、土地や建物などが挙げられます。 流動資産は、企業の財務状況を分析する上で重要な指標の一つです。流動資産の多寡は、企業の短期的な支払い能力を示す指標となり、企業の経営状況を判断する上で重要な要素となります。