知られざるEUの礎:シェンゲン・アキ
- シェンゲン・アキとは「シェンゲン・アキ」とは、ヨーロッパの多くの国々が加盟する、国境検査をなくすための特別な取り決めと、その仕組み全体のことを指します。1985年にルクセンブルクの小さな町、シェンゲンで、はじめの協定が結ばれたことから、この名前がつきました。この取り決めによって、加盟国間では、パスポートやビザなしで、国境を越えて自由に移動できるようになりました。まるで、ひとつの大きな国になったかのように、人々は仕事や旅行、引っ越しなどを簡単に行うことができるようになったのです。シェンゲン・アキは、ヨーロッパの人々にとって、より暮らしやすく、働きやすい環境を作る上で、大きな役割を果たしてきました。また、国境を越えた経済活動や観光を促進し、ヨーロッパ経済の成長にも貢献してきました。しかし、その一方で、犯罪防止やテロ対策などの新たな課題も生まれてきました。シェンゲン・アキは、加盟国間での協力体制を強化し、これらの課題を解決していくことが求められています。