ファンダメンタル分析

指標

1株あたり純資産でわかる企業価値

株式投資で成功するには、企業の真の価値を見極めることが何よりも重要です。企業の価値を測る指標は多岐に渡りますが、その中でも基本となる指標の一つに「1株あたり純資産」があります。 1株あたり純資産とは、企業の純資産を発行済株式数で割ることで算出される指標です。企業の純資産とは、企業の総資産から総負債を差し引いたものであり、いわば企業の持ち分を示しています。つまり、1株あたり純資産は、一株あたりどれだけの純資産を保有しているかを示す指標と言えるでしょう。 この指標を見ることで、企業の財務状態を把握することができます。1株あたり純資産が高い企業は、それだけ多くの資産を保有しており、財務健全性が高いと言えるでしょう。一方、1株あたり純資産が低い企業は、負債が多い、もしくは収益力が低いなど、財務状況に注意が必要となる可能性があります。 ただし、1株あたり純資産だけで投資判断をすることは危険です。なぜなら、1株あたり純資産は過去の財務データに基づいて算出されるため、将来の収益力や成長性を反映していないからです。 株式投資を行う際には、1株あたり純資産だけでなく、他の指標も合わせて分析し、企業の価値を多角的に判断することが重要です。