貸倒引当金とは?銀行の財務健全性の指標
- 貸倒引当金とは銀行は企業にお金を貸し出すことで利益を得ていますが、貸し出したお金が全て回収できるとは限りません。企業の業績悪化や倒産などによって、貸したお金が返ってこなくなるリスクがあります。このような事態に備え、銀行はあらかじめ回収できない可能性のある金額を見積もって費用計上します。これが貸倒引当金です。具体的には、銀行は貸出先の企業の財務状況や、景気動向などを分析し、将来どれくらいの貸出金が回収できなくなるかを予測します。そして、この予測に基づいて、貸倒引当金を積み立てます。貸倒引当金を積み立てることで、銀行は万が一、貸出金が回収できなくなった場合でも、その損失を吸収し、安定した経営を続けることができます。また、貸倒引当金の額は、銀行の健全性を示す指標の一つとして、投資家や預金者にとっても重要な情報となります。