投資のプロ「特定投資家」とは?
- 特定投資家制度の概要「特定投資家」という言葉を耳にしたことはありますか?これは、金融商品取引法において、一定以上の知識や経験、資産状況などを満たすと認められ、「プロ」とみなされる投資家のことを指します。具体的には、金融機関や上場企業など、資金調達や運用に精通している法人投資家が挙げられます。また、個人であっても、金融資産残高が5,000万円以上ある、金融商品への投資経験が2年以上あるなど、一定の要件を満たせば、特定投資家として認められます。では、なぜこのような制度があるのでしょうか?それは、プロとして高度な判断能力を持つ投資家に対しては、一般の投資家と同様の保護は必要ないと考えられているからです。そこで、特定投資家に対しては、規制を一部緩和することで、よりリスクの高い、その分リターンの大きい、多様な金融商品への投資機会を提供しようとしているのです。ただし、注意しておきたいのは、特定投資家だからといって、必ずしも投資で成功するとは限らないということです。高いリターンには、相応のリスクが伴います。投資判断は、あくまでも自己責任で行うようにしましょう。