
マーケット・インパクト・コストとは?
株式投資の世界では、投資家による売買注文が、株価そのものに影響を与えることがあります。これを「マーケット・インパクト・コスト」と呼びます。
例えば、あなたが魅力的な投資先を見つけ、まとまった量の株式を購入しようと考えたとしましょう。この時、あなたの買い注文が市場に流れると、その株式に対する需要が高まり、結果として株価が上昇することがあります。つまり、あなたが当初考えていたよりも高い価格で購入することになる可能性があるのです。
逆に、保有している株式を手放したい場合を考えてみましょう。もしもあなたが、大量の株式を一度に売却しようとすると、今度は市場への供給が過剰になり、株価の下落を招く可能性があります。その結果、当初想定していたよりも低い価格で売却せざるを得なくなり、損失を被る可能性もあるのです。
このように、売買注文を出すという行為自体が、市場における需要と供給のバランスに影響を与え、価格変動を生み出す要因となり得ることを理解しておく必要があります。