初心者向け:株式投資における「成行」注文とは?
- 成行注文とは
株式投資では、証券会社に株の売買を依頼する際に「注文方法」を指定する必要があります。この注文方法にはいくつかの種類がありますが、その中でも基本的なものとして「成行」注文と「指値」注文があります。
今回は「成行」注文について詳しく解説していきます。
株の売買を行う際、投資家は自分が買いたい、あるいは売りたいと考える価格を常に把握しているわけではありません。また、少しでも早く株を売買したいと考える場合もあるでしょう。このような場合に便利なのが「成行」注文です。
「成行」注文は、注文を出した時点の市場価格で売買を行う注文方法です。
例えば、A社の株を「成行」注文で購入する場合、注文を出した時点でのA社の株価が1株1,000円であれば、1,000円で約定が成立します。
成行注文のメリットは、価格を指定する必要がなく、注文が成立しやすいという点にあります。
一方、デメリットとしては、注文を出した時よりも不利な価格で約定してしまう可能性があるという点が挙げられます。
例えば、A社の株を「成行」注文で購入しようとした際に、買い注文が殺到して株価が急騰した場合、1,000円よりも高い価格で購入してしまう可能性があります。
このように、「成行」注文は、価格よりも約定を優先したい場合に適した注文方法と言えるでしょう。