ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体:戦後復興の立役者
- ECSCとはECSCとは、ヨーロッパ石炭鉄鋼共同体(European Coal and Steel Community)の略称で、1952年7月23日に設立された国際機関です。 第二次世界大戦後の荒廃の中、フランスと西ドイツ(当時)を中心に、石炭と鉄鋼という、戦争に欠かせない重要な資源を共同で管理することで、再び戦争が起きないようにすることを目指しました。 また、これらの資源を共同で管理することで、経済の復興も目指しました。 当時、石炭と鉄鋼は、軍需産業だけでなく、あらゆる産業にとって欠かせないものでした。 ECSCの設立は、ヨーロッパ統合の第一歩として、その後のヨーロッパ経済共同体(EEC)、そして現在のヨーロッパ連合(EU)へとつながる重要な出来事となりました。