リスクフリーレート

経済の用語

投資の基礎知識:リスクフリー・レートとは?

投資の世界では、リスクとリターンは切り離せない関係にあります。高い利益を狙うほど、投資したお金を失う危険性も高まります。これは、投資の基本的な原則です。一方で、預けたお金が減らないことが保証されている商品のように、危険性がほぼ無いと考えられる投資先も存在します。 このリスクがほとんど無い投資で得られる利回りのことを「リスクフリー・レート」と呼びます。リスクフリー・レートは、投資における基準となる利率であり、他の投資商品の期待リターンを評価する際の指標として用いられます。 具体的には、国が発行する債券である国債の利回りが、リスクフリー・レートの代表例として挙げられます。国債は、国が元本と利子の支払いを保証しているため、他の投資商品と比べて極めて低いリスクであるとされています。 しかしながら、現実的には完全にリスクがゼロの投資は存在しません。例えば、国債であっても、国が財政破綻する可能性がゼロではないため、絶対に元本が保証されるわけではありません。そのため、リスクフリー・レートは、あくまでも理論的な概念として捉える必要があります。