リスク調整後リターン

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リスク調整後リターン:投資効率を測る

投資の世界において、「ハイリスク・ハイリターン」、「ローリスク・ローリターン」という言葉があるように、一般的にはリスクが高い投資ほど高いリターンが期待できる一方で、リスクが低い投資は低いリターンになる傾向があります。 しかし、投資をする際に、単純にリターンの大きさだけで判断してしまうと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。例えば、10%のリターンを得られた2つの投資AとBがあったとします。Aはリスクが5%、Bはリスクが1%だった場合、単純にリターンだけを見るとAとBは同じように見えます。しかし実際には、リスクに対してどれだけのリターン(リスク当たりのリターン)を得られたのかを考慮する必要があります。この場合、Aはリスク1%あたり2%のリターン、Bはリスク1%あたり10%のリターンとなり、Bの方が効率よくリターンを獲得できた投資と言えるでしょう。 このように、投資判断を行う際には、リターンだけでなくリスクも考慮することが重要です。リスク許容度は人それぞれ異なり、どれだけのリスクを取れるかは年齢や資産状況、投資目的などによって変わってきます。 自身の状況を踏まえ、適切なリスクとリターンのバランスを理解した上で投資判断を行うようにしましょう。