レンジ相場

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外貨預金:為替レートのレンジ相場とは?

- 為替レートの動き方 海外の通貨で預金をして資産運用を行う場合、円と外貨の交換比率である為替レートの変動は、利益と損失の両方に大きく関わってきます。為替レートは常に変化していますが、その動き方にはいくつかのパターンが見られることがあります。大きく分けると、上昇トレンド、下降トレンド、そしてレンジ相場の3つに分類されます。 上昇トレンドは、為替レートが継続的に上昇していく状態を指します。例えば、1ドル100円のレートが、102円、105円と、時間とともに円安方向に動いていくような状態です。逆に、下降トレンドは為替レートが継続的に下落していく状態、つまり円高方向に進む状態を指します。 そして、今回注目するレンジ相場は、一定の価格帯の中で為替レートが上下に変動する状態を指します。例えば、1ドル100円から105円の間で、上がったり下がったりを繰り返しながら、一定の範囲内での動きが続く状態です。この状態は、方向性が出にくいと表現されることもあります。レンジ相場は、上昇トレンドや下降トレンドと比較して、短期的な値動きが小さいことが特徴です。
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FXの三角保ち合い:売買タイミングを見極める

投資の世界では、将来の値動きを予測することは非常に大切です。特に、円やドルなどの通貨の価格変動を扱うFX取引においては、為替レートの予測が成功の鍵を握ると言っても過言ではありません。 為替レートの予測には、過去の値動きを分析するテクニカル分析と呼ばれる手法が用いられます。チャートと呼ばれるグラフ上に描かれた価格の軌跡を分析することで、将来の値動きを予測しようという試みです。 数あるテクニカル分析の手法の中でも、「三角保ち合い」は比較的頻繁に観察されるパターンであり、FX初心者にとっても理解しやすいものとして知られています。 三角保ち合いとは、文字通りチャート上に三角形に近い形が出現する現象を指します。これは、為替レートが一定の範囲内で上下を繰り返しながら徐々に収束していく過程で観察されます。そして、この三角形の頂点に近づくにつれて、為替レートはどちらかの方向へ大きく動くためのエネルギーを蓄積していくと考えられています。 三角保ち合いは、上昇トレンドの継続、下降トレンドの継続、あるいはトレンドの反転など、様々な値動きを予測する際に役立ちます。FX取引を行う際には、この三角保ち合いというサインを見逃さずに、的確な判断を下すことが重要と言えるでしょう。
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相場停滞?「もみ合い」相場を理解する

「もみ合い」とは、株価や為替レートといった、市場で取引される商品の価格が、一定の範囲内で上下に変動し続ける状態を指します。この状態は、まるで多くの人が集まる場所で押し合いへし合いしている様子に似ていることから、「もみ合い」と表現されます。 もみ合いが発生している間は、価格が上昇する場面もあれば、下落する場面も見られます。しかし、全体としては明確な上昇トレンドや下降トレンドが現れず、どちらの方向に進むのか判断が難しい状況が続きます。 この様な状況は、市場参加者の間で、将来の見通しについて意見が分かれ、売買の勢いが拮抗している時に起こりやすいと言われています。例えば、ある企業の株価について、今後の業績向上を期待する買い手と、業績悪化を懸念する売り手が拮抗し、売買がせめぎ合っている状態です。 もみ合いは、市場が次の大きな動きに向けてエネルギーを蓄積している段階とも解釈できます。そのため、もみ合いの後にどちらの方向へ価格が動き出すかは、その後の相場展開を占う上で非常に重要となります。