不良債権

経済の用語

金融システムを守る整理回収機構

- 整理回収機構とは整理回収機構(RCC)は、日本の金融システムがスムーズに機能するように支えるために設立された独立行政法人です。銀行や信用金庫といった金融機関は、私たちにお金を貸したり、預かったりする役割を担っています。しかし、貸し出したお金が返ってこなくなる、つまり「不良債権」が発生することがあります。例えば、企業が倒産してしまい、融資していたお金が回収できなくなるケースなどが考えられます。もし、このような不良債権が金融機関にたくさん発生してしまうと、金融機関自身が経営困難に陥り、社会全体に大きな影響が及ぶ可能性があります。そこで、整理回収機構は、金融機関が抱える不良債権を買い取り、その回収を行うことで、金融システムの安定を図っています。整理回収機構は、不良債権を買い取るだけでなく、債務を抱える企業に対しては、経営の再建を支援することもあります。企業が再び成長軌道に乗ることで、雇用が守られ、経済活動が活性化するなど、社会全体への貢献を目指しています。このように、整理回収機構は、日本の金融システムの安定と、その先の私たちの暮らしを守るために重要な役割を担っていると言えるでしょう。