為替の未来予測!フォワードレートのススメ
海外旅行や輸入事業など、将来に外貨を受け渡しする際には、為替レートの変動が大きな悩みの種となります。円高になれば利益になりますが、円安になれば損失が発生してしまいます。このような為替変動によるリスクを避けるために役立つのが「フォワードレート」です。
フォワードレートとは、将来のある時点の為替レートをあらかじめ銀行と約束し、そのレートで取引を行う契約のことです。 例えば、3か月後に1ドル=110円のフォワードレートで銀行と契約した場合、3か月後には為替レートが1ドル=100円になっていようが、1ドル=120円になっていようが、契約時の1ドル=110円で取引することができます。 つまり、将来の為替レートを固定することで、為替変動のリスクを回避することができるのです。
フォワードレートは、主に企業が輸入や輸出を行う際に利用されますが、個人でも利用することができます。例えば、海外旅行に行く際に、旅行費用を円高時にフォワードレートで両替しておけば、円安になっても損をすることなく旅行費用を準備することができます。
ただし、フォワードレートは将来の為替レートを予測して設定されるため、必ずしも有利なレートで取引できるとは限りません。また、契約後に為替が有利に変動した場合でも、契約時のレートで取引する必要があるため、利益を得る機会を逃してしまう可能性もあります。フォワードレートを利用する際は、メリットとデメリットを理解した上で、慎重に判断する必要があります。