保管

株式投資

現地決済方式を解説~メリット・デメリット~

- 現地決済方式とは海外の市場で株式や債券といった証券に投資する場合、日本とは異なる商慣習や法律、制度に則って取引を行う必要があります。その際に、証券の売買や保管、決済を円滑に行うための方法の一つとして、「現地決済方式」と呼ばれる方法があります。では、現地決済方式とは具体的にどのような仕組みなのでしょうか。日本の投資家が海外の証券を購入する場合を例に考えてみましょう。投資家は、まず日本の証券会社に注文を出します。この注文を受けた証券会社は、海外の証券会社と取引を行うために、「カストディアン」と呼ばれる機関に指示を出します。カストディアンは、通常、信託銀行や銀行の子会社など、証券の保管や決済に関する専門的な知識とノウハウを持つ機関です。カストディアンは、投資家の代わりに、海外の証券会社と証券の売買を行い、取引が成立すると、現地の保管機関を通じて証券の受け渡しと代金の決済を行います。この際、証券は、日本の投資家の名前ではなく、カストディアンなどの名義で現地の保管機関に保管されることになります。このように、現地決済方式では、投資家に代わってカストディアンが、海外の証券会社や保管機関との間で、売買、決済、保管といった一連の業務を代行してくれるため、投資家は、海外の複雑な手続きや制度に直接関わることなく、スムーズに海外の証券に投資することができます。
その他

大切な物の預け方:寄託契約とは?

大切な物を安全な場所に保管したいけれど、自宅には十分なスペースがない、または、適切な環境を保てないといった悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。絵画や骨董品のように、温度や湿度管理が必要な物もありますよね。 そんな時に検討したいのが、信頼できる人に物を預かってもらうという方法です。 物を預ける際には、「寄託契約」という契約を結ぶことが大切になります。 寄託契約とは、ある人が、無償で、他人のために品物や金銭を預かり、保管することを約束する契約です。 例えば、友人に預けた物が破損したり、紛失したりした場合でも、寄託契約を結んでいれば、損害賠償を請求できる場合があります。 ただし、預ける相手が事業として保管サービスを提供している場合には、寄託契約ではなく、保管契約が適用される点に注意が必要です。保管契約は、有償で品物を預かる契約であり、事業者にはより高いレベルの注意義務が求められます。 いずれにしても、大切な物を預ける際には、契約内容をよく確認し、後々のトラブルを避けるように心がけましょう。
株式投資

忘れられた資産?タンス株券の現状

- タンス株券とは「タンス株券」とは、証券会社に預けずに自宅などで保管している株券のことです。かつて株券は紙で発行されており、銀行預金ではなく現金で自宅に保管するように、株券も自宅のタンスなどに保管するのが一般的でした。そのため、現金のタンス預金と同じように、株券も「タンス株券」と呼ばれるようになりました。しかし、2009年1月からは株券電子化が進み、上場企業の株式はすべて電子化されました。そのため、現在発行されている株券は電子化されたデータとして証券会社に記録されており、紙の株券は存在しません。ただし、2009年より前に発行された紙の株券は、現在も有効です。そのため、古い株券を自宅で保管している場合、「タンス株券」となっている可能性があります。もし、ご自宅に古い株券を見つけた場合は、証券会社に相談することをお勧めします。証券会社では、株券の電子化や売却などの手続きをサポートしています。また、株主としての権利や手続きについて確認することも可能です。