信用

経済の用語

信用供与:その意味と注意点

- 信用供与とは 信用供与とは、ある人や会社が、別の人や会社に対して、将来の支払いを約束させてお金やモノを貸したり、サービスを提供したりすることです。これは、貸したり提供したりする側が、相手のことを信頼して「後でちゃんと支払ってくれるだろう」と信じているからこそできることです。 例えば、銀行が住宅ローンを提供する場合を考えてみましょう。銀行は、お金を借りたい人がきちんと毎月返済してくれると信じて、多額のお金を貸し出します。これは、銀行がお金を借りる人の収入や資産などを調べて返済能力を評価し、その人に「信用」をおいているからです。 また、お店で商品を後払いで購入できるのも、信用供与の一例です。お店は、お客さんが後日きちんと支払ってくれると信じて、商品を先に渡しています。このように、信用供与は、私たちの日常生活や経済活動において、なくてはならないものとなっています。
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投資判断の鍵となるカントリーリスクとは

- カントリーリスクの概要カントリーリスクとは、企業が海外進出を行う際や、海外の資産に投資する際に、その国や地域の政治、経済、社会の不安定性によって生じるリスクを指します。海外との取引や投資は、国内と比べて予測が難しく、予期せぬ事態が発生する可能性も高まります。カントリーリスクを正しく理解することは、海外進出や投資を成功させる上で非常に重要です。カントリーリスクには、具体的に以下のようなものが挙げられます。* -政治リスク- 政変や戦争、テロ、内乱などによって、資産が接収されたり、事業が中断されたりするリスク* -経済リスク- 経済危機や通貨暴落、インフレなどによって、投資資金が毀損したり、収益が減少するリスク* -社会リスク- 宗教や民族、文化の違いなどから生じる紛争や、ストライキなどによって、事業が滞ったり、評判が低下するリスク* -法制度リスク- 法制度の変更や外貨規制などによって、事業活動が制限されたり、利益が減少するリスク* -自然災害リスク- 地震や洪水、台風などの自然災害によって、資産が失われたり、事業活動が中断されるリスク例えば、資源が豊富で人件費の安い新興国に進出する場合、魅力的な投資先に見えるかもしれません。しかし、政権が不安定で、いつクーデターが起きてもおかしくない状況であれば、工場建設などの投資は大きなリスクを伴います。実際にクーデターが起きてしまえば、工場が接収されたり、操業停止に追い込まれたりする可能性もあります。このように、カントリーリスクは多岐に渡るため、海外進出や投資を行う際には、事前に対象国の政治状況、経済状況、社会状況などを十分に調査し、リスクを分析しておくことが重要です。
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企業の成長を支える「与信業務」

- 与信業務とは企業がお金を貸したり、商品を後払いで販売したりする際には、必ず「貸したお金がきちんと返ってくるのか」「売った商品の代金をきちんと支払ってもらえるのか」という不安がつきまといます。企業にとって、お金の流れはまさに血液のようなものです。どんなに素晴らしい商品やサービスを生み出しても、販売した代金を回収できなければ、事業を継続することはできません。そこで、企業は取引を始める前に、取引相手の財務状況や信用情報を調査し、お金を貸しても大丈夫かどうか、後払いで商品を販売しても大丈夫かどうかを判断します。これが「与信業務」です。与信業務では、企業は決算書などの財務情報や、過去の取引履歴、外部の信用情報機関の情報などを分析し、総合的に判断を行います。この調査によって、取引相手が経済的に安定しているのか、支払い能力に問題はないのかを見極めるのです。与信業務は、企業が貸し倒れのリスクを最小限に抑え、安定した経営を続けるために非常に重要な役割を担っています。 企業は、与信業務を通じて健全な取引を行い、経済活動を円滑に進めていくことが求められます。