顧客資産を守る分別管理義務とは
- 分別管理義務の定義
企業がお客さまから預かった大切なお金は、お客さまの大切な財産です。これを企業自身のお金と混ぜて管理してしまうと、万が一企業の経営が悪化した場合、預けたお金が返ってこなくなるかもしれません。
これを防ぐために、法律によって「分別管理義務」が定められています。
分別管理義務とは、企業がお客さまから預かった財産と、自社の財産を明確に区別して管理しなければならないという義務です。
銀行預金であれば、企業自身のお金が入った口座とは別に、お客さまのお金専用の口座を作り、それぞれ別々に管理する必要があります。証券会社であれば、顧客から預かった株式や債券を、自社のものと分けて保管しなければなりません。
このように分別管理を徹底することで、企業はお客さまの財産を確実に保護する責任を果たしています。