内部者情報

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インサイダー取引防止の砦:J-IRISSとは

私たちが日々取引を行う株式市場は、公正かつ透明であることが何よりも重要です。市場参加者全員が同じ情報にアクセスできる環境が整ってこそ、健全な市場が成り立つからです。しかし、企業の内部情報を知り得る立場の人間が、その情報を利用して利益を上げようとする不正行為が後を絶ちません。このような行為はインサイダー取引と呼ばれ、市場の公正さを大きく揺るがす問題となっています。 では、どのようにしてインサイダー取引を防いでいるのでしょうか。日本では、日本証券業協会が運営するJ-IRISS(ジェイアイリス)というシステムが重要な役割を担っています。J-IRISSは、証券会社を通じて行われる株式取引の注文情報を集約し、リアルタイムで監視しています。そして、インサイダー取引の可能性が高いと判断された場合には、証券取引等監視委員会に通知が行き、詳細な調査が行われます。 J-IRISSの存在は、インサイダー取引を行う者にとって大きな抑止力となり、市場の公正性を守る上で欠かせない仕組みと言えるでしょう。
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内部者取引: 公正な市場を揺るがす行為

- 内部者取引とは企業の経営に関わる重要情報を、一般の投資家が知らないうちに、こっそりと利用して株式の売買を行うことを「内部者取引」といいます。例えば、自社の業績が大きく悪化する予測を、決算発表前に知ってしまったとしましょう。もしこの情報が公表されれば、当然株価は大きく下落します。しかし、発表前にこの情報を知っている人は、値下がりする前に自分の保有株を売却することで、大きな損失を回避できます。また、逆に、業績が向上するという情報を入手した場合、公表前に株を買い増すことで、大きな利益を得ることも可能です。このような行為は、公正な市場取引を阻害するだけでなく、一般投資家の信頼を大きく損ないます。そのため、金融商品取引法で厳しく規制されており、違反した場合には、懲役刑や多額の罰金刑が科せられる可能性があります。内部者取引は、企業関係者やその家族、友人など、情報にアクセスできる立場にある人が行うケースだけでなく、彼らから情報を得た第三者も処罰の対象となる可能性があります。未公開の重要情報を知った場合、その情報を利用して売買を行うのではなく、まずは情報源を確認し、適切な方法で公表することが求められます。