円キャリートレード:仕組みとリスク
- 円キャリートレードとは円キャリートレードとは、低金利の日本円で資金を借り入れ、それをより高い金利で運用できる国の通貨や金融商品に投資する取引のことを指します。例えば、日本の銀行から年0.1%の金利で1億円を借りたとします。それを、アメリカの銀行に預け入れたり、アメリカの債券を購入したりするとします。もしアメリカの金利が年2%であれば、1億円を1年間預けるだけで200万円の利息を得られます。一方、日本の銀行への借入金利は10万円なので、差し引き190万円の利益となる可能性があります。これが円キャリートレードで利益を得る基本的な仕組みです。円キャリートレードは、日本と他の国の金利差を利用して利益を狙う投資戦略と言えます。比較的低リスクで大きなリターンが期待できるため、多くの投資家から注目されています。しかし、為替レートの変動によって大きな損失を被るリスクも孕んでいる点は注意が必要です。例えば、円高が急激に進むと、円に換算したときに投資元本が大きく目減りしてしまう可能性があります。円キャリートレードは、金利差による利益と為替変動リスクを理解した上で、慎重に行う必要がある投資戦略と言えるでしょう。