劣後債

債券投資

劣後債:ハイリスク・ハイリターンの投資対象

- 劣後債とは?会社が発行する債券には、返済の順番が決められているものがあります。この順番を「弁済順位」と呼びますが、劣後債とは、他の債券よりも弁済順位が低い債券のことを指します。 会社が倒産した場合、まずは銀行からの借入金や従業員への給与など、優先的に返済されるべき「優先債権」が支払われます。その後、残った財産でようやく劣後債の返済が始まるのです。優先債権と比べて返済順位が低いということは、それだけ元本が返ってこないリスクが高いことを意味します。言い換えれば、投資家にとってはハイリスク・ハイリターンの投資対象と言えるでしょう。では、なぜ劣後債は発行されるのでしょうか?それは、会社にとって資金調達手段の幅を広げることができるからです。劣後債は利回りが高い分、投資家にとっては魅力的な投資先となります。そのため、会社は通常の社債よりも有利な条件で資金を調達することが可能となります。しかし、投資家は劣後債の高いリスクを十分に理解しておく必要があります。 発行会社の業績や財務状況などを慎重に見極め、投資するかどうかを判断することが重要です。