従業員のための充実待遇:プラスアルファ部分とは?
会社で働く人が安心して老後を迎えられるように、厚生年金基金という制度があります。これは、会社が従業員に代わって年金を準備する仕組みです。
厚生年金基金は、二つの部分から成り立っています。一つ目は「代行部分」です。これは、本来国が支給する老齢厚生年金の一部を、会社が代わりに従業員に支給するものです。二つ目は「プラスアルファ部分」です。これは、会社が従業員のために独自に上乗せする部分です。つまり、従業員は、国から受け取る年金に加えて、会社からプラスアルファ部分を受け取ることができるため、より充実した老後保障を受けられるのです。
このプラスアルファ部分は、会社によって金額や支給方法が異なります。将来受け取れる年金額を把握するためには、加入している厚生年金基金の制度内容をよく確認しておくことが大切です。また、会社によってはプラスアルファ部分の積み立てに、従業員自身の掛金が必要となる場合もあります。
厚生年金基金は、従業員にとってより手厚い老後保障を受けることができる有利な制度です。もしも自分の会社に厚生年金基金がある場合は、制度の内容をしっかりと理解し、将来設計に役立てていきましょう。