企業会計の基礎:HCAとは?
- HCAとは?
HCAは、ヒストリカル・コスト・アカウンティング(Historical Cost Accounting)を省略した言葉で、日本語では「取得原価主義会計」や「原価主義会計」と言います。
これは、企業会計において、会社の資産や負債の価値を評価する際に使われる方法の一つです。
HCAの特徴は、過去の取引価格、つまり「取得原価」を基準に資産や負債を評価するという点にあります。
例えば、会社が100万円で購入した土地があるとします。
時間の経過とともに、土地の周りの状況が変わったり、需要が高まったりして、土地の市場価格が上昇し、現在では150万円の価値があるという状況になったとしましょう。
このような場合でも、HCAを用いると、この土地は取得時の価格である100万円で評価され、決算書に計上され続けます。
たとえ市場で150万円で売ることができても、HCAでは取得原価である100万円を基準にするためです。
HCAは、客観的な情報に基づいて評価を行うため、企業会計において広く採用されている方法です。